岩塚製菓

岩塚製菓株式会社の概要

岩塚製菓株式会社（IWATSUKA CONFECTIONERY CO.,LTD.）は新潟県長岡市に本社を置く米菓製造企業です。1947年に「岩塚農産加工場」として創業し、創業者が残した言葉には「農産物の加工品は原料より良いものはできない」という信念があります。このことから、岩塚製菓は国産米100%の米菓にこだわっており、その品質を誇っています。

歴史のはじまり

岩塚製菓は、新潟県三島郡岩塚村（現在の長岡市）でスタートし、初めは水飴や澱粉、カラメルなどを製造していました。その後、1959年に最初の米菓「苑月焼」の製造販売を始め、その人気は広がりました。1983年に台湾の宜蘭食品工業と提携したことを契機に、国際展開も進めています。2020年の売上高は、亀田製菓、三幸製菓に次ぎ、米菓業界で第3位となり、主要な取引先には丸紅や三菱食品、高山などがあります。

海外との関係性

岩塚製菓は、台湾の旺旺企業グループとも深い関係があり、1983年に創業者の一人が台湾旺旺に技術指導を行った経緯から、中国旺旺の株を5％保有する大株主となっています。この株の価値は2020年3月末時点で480億円を超え、岩塚製菓の株式時価総額の倍以上です。また、中国旺旺からの配当金は営業利益を上回り、企業の経常利益に大きく寄与しています。

代表的な製品とその特徴

岩塚製菓は特にソフトな食感の煎餅に強みを持ち、全ての製品に国産米を使用している企業は限られています。また、個包装の煎餅を初めて販売した先駆者でもあります。代表的な製品には、黒豆せんべいや味しらべ、新潟ぬれせんべいなどがあり、環境にも配慮した商品開発を行っています。近年ではプラスチック削減にも力を入れており、新たな商品も続々と登場しています。

社会貢献活動

岩塚製菓は地域社会への貢献にも積極的で、東日本大震災や熊本地震の復興支援活動を行っています。特に南相馬市に対して義援金や支援交流活動を続けているほか、2020年の大雪による交通トラブルの際には、配送ドライバーが周囲の車両に煎餅を分け与えるという心温まるエピソードもありました。

今後の展望

岩塚製菓は引き続き国内外でのブランド価値を高め、新しい商品開発に挑戦し続けることを目指しています。今後どのような新しい商品やサービスが生まれるのか、消費者としても注目が集まります。

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