岩湧寺

岩湧寺（いわわきじ）

岩湧寺は、大阪府河内長野市加賀田、標高898mの岩湧山中腹に位置する融通念仏宗の寺院です。山深い場所に佇むこの寺は、豊かな自然と歴史に彩られています。

歴史

岩湧寺の創建は古く、伝承によれば役小角によって大宝年間（701年～704年）に開基されたと伝えられています。その後、文武天皇の勅願寺となり、桃山時代には豊臣氏の庇護を受けました。現在は融通念仏宗の寺院となっていますが、元々は天台宗の寺院でした。

本堂は江戸時代初期に建てられたと考えられており、多宝塔は天文年間頃に建立されました。この多宝塔は国の重要文化財に指定されており、内部には同じく重要文化財である本尊の大日如来像と、愛染明王像が安置されています。

また、境内にある老杉は「大阪みどりの百選」に選定されており、自然の美しさも楽しめます。

文化財

岩湧寺には、数多くの文化財が保存されています。

重要文化財

多宝塔: 室町時代末期に建立された高さ13mの多宝塔。1980年1月26日に重要文化財に指定されました。
木造大日如来坐像: 平安時代末期に作られた像高88.7cmの木造坐像。多宝塔内に安置されています。

河内長野市指定文化財

愛染明王像: 鎌倉時代に作られた像高58.8cmの寄木造坐像。現在は堺市博物館に寄託されています。
本堂: 江戸時代初期（1686年以前）に建立された正面三間、側面四間の宝形造の建物。
岩湧寺のカヤ: 樹齢約400年、高さ20m、幹回り5.97mの巨木。

岩湧寺は、豊かな自然に囲まれた静かな場所にあり、歴史と文化に触れることができる魅力的な寺院です。四季折々の風景を楽しむことができ、訪れる人々に心の安らぎを与えてくれます。

外部リンク

河内長野市のサイト

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