島村大

島村 大（しまむら だい）

島村大（1960年8月11日 - 2023年8月30日）は、日本の著名な政治家であり歯科医師でした。彼は、厚生労働大臣政務官や内閣府大臣政務官としての職務に加え、参議院厚生労働委員長および参議院議員を二期にわたり務めました。彼の政治経歴は、医療と公共政策の交差点において多大な影響を持つものでした。

経歴

千葉県市川市で生まれた島村は、日本大学第二高等学校を卒業後、1985年に東京歯科大学歯学部を卒業しました。卒業後は東京歯科大学の歯科補綴学第三講座に所属し、日立製作所茂原診療室や国保鴨川病院、国保国吉病院などで歯科医療に従事しましたが、1990年には大学を退職し、横浜ビジネスパーク歯科クリニックを開業しました。

その後、1999年には銀座デンタルケアークリニックを設立し、地域の歯科医療に貢献しました。さらに、2005年からは神奈川県歯科医師連盟の理事長を務め、2011年から2012年にかけては日本歯科医師連盟の理事長にも就任しました。

2013年には、第23回参議院議員通常選挙で神奈川県から自民党公認で立候補し、見事初当選を果たしました。2017年には厚生労働委員長に就任し、2019年には再選されました。そして2021年、彼は厚生労働大臣政務官及び内閣府大臣政務官として新たな使命を帯びました。残念ながら、2023年8月30日、がんによる多臓器不全のため、東京都内の病院で63歳の生涯を閉じました。彼は癌の発症から治療を行いながら議員活動を続けていました。

政策・主張

島村は健康寿命の延伸に熱心であり、受動喫煙防止を目的とした飲食店内禁煙の改正健康増進法には反対の立場を取っていました。彼はたばこによる肺がんリスクを議論し、たばこだけを単なる悪者とする風潮には疑問を抱いていました。また、憲法9条の改正や集団的自衛権の行使容認についても支持する意見を表明しました。

さらに、日本の核武装に関しては、国際情勢を踏まえて検討すべきとしたり、首相や閣僚の靖国神社参拝を問題視しない立場を示しました。消費税の10%への引き上げについては法律に従って実施すべきとの考えを示し、選択的夫婦別姓導入については賛成の意見を持ちながらも後に反対を表明するなど、しばしば方針を変えることもありました。

人物

島村は、政治活動の一環として統一教会との関わりを持ち、さまざまなイベントに出席して祝辞を述べていました。自民党の国会議員として、統一教会への関与を疑問視されることも多く、国内外で注目を集めました。

また、2021年1月には、選択的夫婦別姓の導入に反対する意見を示す文書を地方議会議長に送付し、批判を受けることとなりました。彼は、全国たばこ販売政治連盟や神道政治連盟などの幾つかの組織との関与があり、特に食煙の問題や憲法改正の議論において一定の影響力を持つ人物とされています。

追悼

島村の死後、同年10月20日の参議院本会議では、同じく神奈川県選挙区選出の三原じゅん子による追悼演説が行われ、彼の功績を称える声が寄せられました。彼の死去により、政治界での影響力が失われたことを惜しむ声が多く聞かれました。

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