嶋津雄大

嶋津雄大：才能と困難を乗り越える長距離ランナー

嶋津雄大選手は、日本の陸上競技界を代表する長距離ランナーの一人です。2000年3月28日生まれ、東京都町田市出身。創価大学文学部卒業後、GMOアスリーツに所属しています。専門は長距離走で、数々の駅伝レースでその実力を発揮してきました。持ち前の粘り強さと驚異的な追い上げで、多くのファンを魅了しています。

中学・高校時代

嶋津選手の陸上競技人生は、町田市立堺中学校で幕を開けました。東京都中学校駅伝競走大会では2区と4区を走り、チームに貢献。高校時代は若葉総合高等学校に進学。インターハイ5000m予選には出場したものの、惜しくも予選敗退という結果に終わりました。しかし、第52回青梅マラソン10キロの部では、男子高校生部門で優勝を果たし、才能の片鱗を覗かせました。

大学時代：箱根駅伝での活躍

創価大学に進学した嶋津選手は、大学時代、箱根駅伝でその名を全国に轟かせました。2年次には10区で区間新記録を樹立、チームのシード権獲得に大きく貢献。3年次には、当日変更で4区を走り、区間賞を獲得。チームは往路優勝という偉業を達成しました。総合優勝は逃したものの、総合2位という素晴らしい結果を残しました。4年次には、箱根駅伝4区で区間賞を2度目獲得、チームは3年連続のシード権獲得を成し遂げました。休学期間があったため、5年目となる2022年度も箱根駅伝に出場。出雲駅伝や全日本大学駅伝にも出場し、チームの躍進に貢献しました。大学時代の活躍は、まさに創価大学の箱根駅伝黄金時代を象徴するものです。特に3年次の往路優勝は、チーム、そして嶋津選手自身の大きな転換点となりました。

実業団時代

大学卒業後も競技を継続し、GMOインターネットグループに所属。実業団でも、その高い実力を発揮し続けています。大学時代と同様、持ち前の粘り強さと勝負強さで、今後の活躍にも期待がかかります。

人物像

嶋津選手は、網膜色素変性症という難病を患っています。しかし、病気を乗り越え、持ち前の明るさと前向きさで競技に打ち込んできました。同じ病気を患う友人との出会いが、創価大学進学のきっかけとなったエピソードは、彼の強い意志と人柄を表しています。「気分さえ上がれば大抵のことはうまくいくもの」という座右の銘は、彼のポジティブな姿勢を表しています。また、趣味はライトノベルを書くことで、意外な一面も覗かせます。

戦績

今後の展望

嶋津雄大選手は、網膜色素変性症というハンデを克服しながらも、持ち前の明るさと強靭な精神力で、陸上競技の道を突き進んでいます。今後の活躍にも目が離せません。彼の挑戦は、多くの人の勇気を与え続けることでしょう。

関係者

榎木和貴（創価大学陸上部監督）
葛西潤（1学年後輩）

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