川井駅

川井駅の概要

川井駅（かわいえき）は、東京都西多摩郡の奥多摩町に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）青梅線の駅です。駅番号はJC 70です。自然豊かなこのエリアに佇む川井駅は、周辺の風景と一体となり、訪れる人々に穏やかな印象を与えています。

歴史

川井駅の歴史は1944年7月1日に遡ります。この日、運輸通信省が青梅線の御嶽から氷川（現・奥多摩）間を開通させると同時に、川井駅も開業しました。当初は旅客のみの営業を行っていましたが、1958年には手荷物の扱いが廃止されました。1971年には無人駅となり、1987年4月1日に国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅として生まれ変わりました。

その後、2002年にはICカード「Suica」が利用可能となり、2011年には新しい駅舎の供用が開始されました。この駅舎は2010年11月からの建て替え工事を経て、地域の新たなシンボルとして立っています。また、2017年には自動券売機による切符の販売とICカードのチャージサービスが終了しました。

駅の構造

川井駅は青梅駅が管理する無人駅で、単式ホーム1面1線を持つ地上駅です。駅内には乗車駅証明書発行機と簡易Suica改札機が設置されており、必要最低限のサービスが提供されています。ただし、トイレは駅には備わっておらず、改札外に奥多摩町が管理する公衆トイレがあります。

ホームの構造上、列車とホームの隙間が大きくなる特性があり、1999年には乗客が転落する事故が発生し、深刻な事態に至りました。この経験をもとに、転落検知器、照明、監視カメラが整備され、防犯対策が強化されました。他の無人駅と比較しても防犯カメラの設置数は多く、利用者の安全を守るための配慮が見られます。

利用状況

2010年度のデータによると、川井駅の1日平均乗車人員は233人でした。近年の利用状況については、安定した利用者がいるものの、都市部の駅に比べ増減があるようです。

駅周辺の魅力

川井駅の周辺は自然環境に恵まれており、青梅街道（国道411号）や東京都道202号上成木川井線、多摩川や大丹波川などが流れています。特に多摩川は美しい景観を形成しており、観光客や地元の人々に親しまれています。また、川井キャンプ場や奥多摩大橋も近くにあり、アウトドア活動にも非常に便利な立地です。

近隣には奥多摩町立古里中学校があり、平成27年3月に閉校しましたが、その跡地は地域の新たな拠点に生まれ変わる可能性があります。また、西東京バスの「川井駅」停留所があり、バスによるアクセスも良好です。

隣接する駅

川井駅は青梅線で、隣には御嶽駅（JC 69）と古里駅（JC 71）があります。各駅停車が行われており、移動もスムーズです。

川井駅は、多摩地域の自然と歴史を感じながら利用できる、落ち着いた雰囲気の駅です。多くの旅行者が訪れるこの場所で、旅の思い出を作ってほしいと思います。

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