御嶽駅

御嶽駅について

御嶽駅（みたけえき）は、東京都青梅市御岳本町に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）青梅線の駅です。駅番号はJC69で、武蔵御嶽神社や御岳山、高水三山などへのハイキングの拠点として利用されています。駅舎は、古風な神社造りが特徴で、その景観から関東の駅百選にも選定されました。

歴史

御嶽駅は、1929年（昭和4年）9月1日に青梅電気鉄道の駅として開業しました。当初は終着駅でしたが、後に路線が延伸され、途中駅となりました。1944年（昭和19年）には、青梅電気鉄道が国有化され、運輸通信省青梅線の駅となりました。その後、1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となっています。

開業当初は、旅客、荷物、貨物の取り扱いを行っていましたが、1958年（昭和33年）に貨物の取り扱いが廃止され、1971年（昭和46年）には荷物の取り扱いも廃止されました。1999年（平成11年）には、関東の駅百選に選定され、2002年（平成14年）にはICカード「Suica」の利用が可能となりました。駅舎は、2010年（平成22年）と2019年（平成31年）にリニューアルされ、待合室の整備や情報発信スペースの追加が行われました。2016年（平成28年）には無人化されています。

駅構造

御嶽駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。ホームは、6両編成の列車に対応しており、青梅駅が管理する業務委託駅（JR東日本ステーションサービス委託）です。駅には自動券売機と簡易Suica改札機が設置されており、登山客向けに登山計画書提出箱も設けられています。ホームは駅舎よりも一段高い場所にあり、駅舎へは1番線の下をくぐる通路を通ってアクセスします。バリアフリー設備は設置されていません。各駅停車のほか、臨時列車である「ホリデー快速おくたま」号も停車します。

2019年のリニューアルでは、待合室の整備や情報発信スペースの設置に加え、コンコースの強化やレンタルサイクルの設置が行われました。駅の1番線からは、当駅始発の青梅・立川方面の上り普通電車が発車します。かつては「ホリデー快速みたけ」号も1番線から発車していました。青梅電気鉄道の終着駅であった名残で、ホームは広く、奥多摩方面には臨時降車口もありましたが、現在は使用されていません。

のりば

1番線：青梅・立川方面（当駅始発の上り普通電車）
2番線：奥多摩方面

利用状況

2014年（平成26年）度の1日平均乗車人員は683人です。

駅周辺

御嶽駅周辺には、玉堂美術館、せせらぎの里美術館、御岳美術館など、多くの美術館があります。また、御岳渓谷として、多摩川と青梅街道に挟まれた場所に遊歩道が整備されており、喫茶店やギャラリーが点在しています。ハイキングやカヌーを楽しむ人々も多く訪れます。

バス路線

御嶽駅には、都営バスと西東京バスのバス停があります。

都営バス
梅01：青梅駅前行（土休日のみ）

西東京バス
御10：ケーブル下行
御11：ケーブル下行/青梅駅行（土休日のみ）

その他

御岳駅とケーブル下を結ぶ西東京バスと御岳[[登山鉄道]]（ケーブルカー）の往復乗車券をセットにした「駅からパック」は、2010年3月31日をもって販売終了となっています。

また、1985年には、漫画家のつげ義春がこの地を訪れ、駅前の渓谷美に感動し、石拾いを試みたことが、後に映画化もされた『無能の人』シリーズのモチーフとなりました。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

青梅線（東京アドベンチャーライン）
■特別快速「ホリデー快速おくたま」（臨時列車のみ）：青梅駅 - 御嶽駅 - 奥多摩駅
■各駅停車：沢井駅 - 御嶽駅 - 川井駅

脚注

出典: JR東日本:駅構内図

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