川元利浩

川元利浩 (かわもと としひろ)

川元利浩は、1963年7月15日生まれの日本のアニメーターおよびキャラクターデザイナーです。三重県出身で、株式会社ボンズの取締役を務めています。

経歴

高校卒業後、彼は精密機器メーカーで設計の職務に従事していましたが、『超時空要塞マクロス』に触発され、アニメ業界への転職を決断しました。彼は勤務していた会社を一年で退職し、東京デザイナー学院名古屋校に進学。卒業後には上京し、「グループどんぐり」に参加しました。そこでの活動を通じて、彼は劇場用アニメ『アリオン』で動画としてデビューしました。デビュー後、稲野義信や神村幸子の影響を強く受けました。特にガンダムシリーズでは、キャラクターデザインを担当する予定でしたが、制作途中での企画変更により、仕事を降板することになりました。このような挫折を経て、彼の名はアニメファンの間で広まりました。

1998年には、ボンズの設立に携わり東京アニメーションシーンでの地位を確立しました。

参加作品

川元は多くのアニメ作品に携わり、その中でも特に有名なのが『カウボーイビバップ』です。この作品ではキャラクターデザインと作画監督を担当し、多くのファンから高い評価を受けました。彼の参加した主な作品には以下があります。

• - 1986年: アリオン（動画）
• - 1989年: 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争（作画監督）
• - 1991年: 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY（キャラクターデザイン・作画監督）
• - 1998年: カウボーイビバップ（キャラクターデザイン・作画監督）
• - 2001年: カウボーイビバップ 天国の扉（キャラクターデザイン・作画監督）
• - 2006年: 鋼の錬金術師（OP原画）
• - 2011年: GOSICK -ゴシック-（キャラクターデザイン）
• - 2015年: 血界戦線（キャラクターデザイン・総作画監督）
• - 2020年: ジョゼと虎と魚たち（作画監督・原画）
• - 2021年: SK∞ エスケーエイト（原画）

また、彼はゲーム分野にも関与し、いくつかの著名な作品でキャラクターデザインを担当しています。

• - 1991年: 機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
• - 1994年: ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ
• - 1998年: 攻殻機動隊（アニメパート作画監督・原画）

作品集とその他の活動

彼の作品は多くの画集としても出版されており、『WOLF'S RAIN 川元利浩画集 SEEKING“RAKUEN

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