川崎競輪場

川崎競輪場の概要

川崎競輪場（かわさきけいりんじょう）は、神奈川県川崎市川崎区に位置する競輪場で、1949年4月に開設されました。この施設は川崎市が所有し、主に川崎市が競技を主催しています。競技面では、JKA東日本地区本部南関東支部が実施を担い、電話投票時の競輪場コードは34#です。競技実況は東京電設工業が担当し、主に西山栄一が実況を行っています。

記念競輪と歴史

川崎競輪場で毎年4月に行われる『桜花賞』は、競輪場の開設を記念したGIIIの競技です。この競技は2003年から、競輪の創設に貢献した海老澤清の功績を称え『桜花賞・海老澤清杯』としても知られています。その名に恥じぬとおり、これは特別競輪に近い威厳を持っており、近年は優勝賞金も規定より高額になることもあります。

この競輪場では2010年以降、様々な事情により開催時期や形式が変更されることもありました。一例として、2010年には『桜夏賞』として7月に開催され、一方2011年は東日本大震災の影響で中止となりました。近年の記念開催はナイター競輪として行われ、8月にはGIIIのナイター開催も追加しています。また、過去には神奈川県競輪組合が川崎競輪場で特別競輪を主催することがあり、花月園競輪場の記念競輪を『花月園メモリアル』として開催しました。

魅力的なバンクと観戦スタンド

川崎競輪場のバンクは、周回400mの標準的な構造を持っており、かつては「煎餅バンク」とも呼ばれた独特の形をしていました。しかし、全面改修によりコーナーが改善され、選手にとっても非常に恩恵のあるバンクに生まれ変わりました。特に3-4コーナーからの直線では選手が勢いを持ち込めるため、後方にいても勝つチャンスが多いのが特徴です。

観戦スタンドは、かつて360度自由に観戦できた形状でしたが、観客の快適性を考慮してリフォームが進められ、より新しい観戦設備が整いました。

近年のイベントとマスコットキャラクター

川崎競輪場は、2001年からナイター競走『アーバンナイトレース』を導入し、さらに地域活性化のためにチャリロトの導入や、女性声優グループ「Sinquacious（シンクヮイシャス）」による新イメージユニットも発表されています。競輪場のマスコットキャラクター『九ちゃん』は、川崎区出身の歌手坂本九に由来しています。

アクセスと施設

川崎競輪場へのアクセスは、川崎駅の東口または京急川崎駅から徒歩15分の距離にあります。また、周辺には無料駐車場もありますが、収容台数は少なく、公共交通機関の利用が推奨されます。シーズン中は多くの観客が訪れ、全国有数の競輪場としての地位を確立しています。

川崎競輪場は、その魅力的な競技と観衆数の多さから、今後も競輪界の重要な施設であり続けることでしょう。

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