市坪駅

市坪駅について

市坪駅（いちつぼえき）は、愛媛県松山市市坪西町に位置する、四国旅客鉄道（JR四国）予讃線の駅です。駅番号はU01で、松山市出身の俳人、正岡子規の幼名「升（のぼる）」にちなみ、「野球（の・ボール）駅」という愛称で親しまれています。この愛称は、野球のボールと子規の幼名をかけたユーモアあふれるものです。

駅は石手川と重信川の堤防の間に位置し、両河川の堤防間は鉄道堤防で結ばれているため、高架駅となっています。

歴史

市坪駅の歴史は、1933年（昭和8年）に椿宮大祭の際のみ開設された椿宮仮乗降場（つばきのみやかりじょうこうじょう）に遡ります。当初は仮設の棒線駅でしたが、毎年開設されていました。その後、1964年（昭和39年）10月1日に市坪駅として正式に開業し、同時に椿宮仮乗降場は廃止されました。開業当初は無人駅でした。

1987年（昭和62年）4月1日には、国鉄分割民営化によりJR四国の駅となりました。そして2002年（平成14年）7月13日、輸送力増強工事が完了し、相対式の交換駅となり、同時に「野球（の・ボール）駅」の愛称が付与されました。さらに2017年（平成29年）7月には、当駅から松山市土居田まで1.7kmの行き違い線が完成し、松山駅高架化に伴う松山運転所の移転措置が行われました。

駅構造

市坪駅は、相対式ホーム2面2線を有する高架駅です。宇和島方面には折り返し用の引き上げ線が1線あります。普段は無人駅ですが、隣接する松山中央公園[[野球場]]（坊っちゃんスタジアム）でのプロ[[野球]]や愛媛県武道館でのコンサートなど、大規模なイベントが開催される際には臨時列車が運行され、松山駅から係員が派遣されて対応します。

また、ホーム幅が狭く転落の危険性があるため、多客時には入場制限が実施されることがあります。

のりば

1番線は、通過列車が速度制限なしで通過できる一線スルー構造になっています。臨時停車する上り特急列車も、通過時と同様に1番線に入線します。下り列車で当駅止まりの場合は、引き上げ線の関係で2番線に入線します。地形の関係上、ホームの有効長が90m（4両分）しかないため、5両編成以上の列車が停車する場合、ホームにかからない車両のドアは開きません。ホームの階段は、1番線が中央寄り、2番線が北伊予方面にあります。1番線は水由里の泉橋梁の上に位置しています。

利用客数

市坪駅の1日の平均利用客数は、平成11年度には288人でしたが、坊っちゃんスタジアムのオープンを経て、平成16年度には540人、平成17年度には678人と増加しています。

駅周辺

駅周辺には、松山中央公園、松山中央公園[[野球場]]（坊っちゃんスタジアム）、松山中央公園サブ野球場（マドンナスタジアム）、松山競輪場（であいフィールド）、愛媛県武道館、愛媛県立松山中央高等学校、伊豫豆比古命神社（椿神社）などがあります。

その他

プロ[[野球]]公式戦や愛媛県武道館でのコンサート開催時には、特急列車の一部が臨時停車したり、松山駅との間で臨時列車が運行されることがあります。また、これらのイベント開催時には、松山駅から職員が派遣され、切符の販売や旅客整理を行います。四国内には、国鉄時代に普通列車が通過していた駅が多く存在し、市坪駅もその一つです。

隣の駅

四国旅客鉄道（JR四国）

■予讃線

松山駅 (Y55, U00) - 市坪駅 (U01) - 北伊予駅 (U02)

外部リンク

市坪駅 時刻表 (PDF) - 四国旅客鉄道

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