布津新田駅

布津新田駅の詳細

布津新田駅（ふつしんでんえき）は、長崎県南島原市布津町大崎にかつて存在した島原鉄道の駅です。この駅はその運営が止まるまで島原鉄道線の重要な一部として機能していました。

歴史

布津新田駅の歴史は、1929年5月17日に始まります。この日、口之津鉄道の駅として開業しました。開業当初は停留場として運営されていましたが、1943年7月1日には会社合併により島原鉄道の駅となり、さらに発展を遂げることになります。1985年には新しい待合室が完成し、地域住民や旅行者に利用される環境が整いました。

しかし、2008年4月1日には島原外港から加津佐間の廃線に伴い、布津新田駅も廃駅となりました。80年以上の歴史に幕を閉じることとなりました。

駅構造

布津新田駅は、単式ホームが1面1線を有する地上駅でした。駅舎は存在せず、待合室のみが設置された無人駅という形態でした。このようなシンプルな構造は、地域の小さな駅として典型的なものといえます。

利用状況

廃駅となるまでの2007年度には、年間乗車人員が5,291人、降車人員は6,141人という数値が記録されていました。地域における交通手段として、重要な役割を果たしていたことが伺えます。

駅周辺の環境

駅の周辺には住宅が点在しており、地域住民にとって身近な存在であったことがわかります。また、国道251号が近くを通っており、交通の便は良好でした。

隣接する駅

布津新田駅の隣に位置していた深江駅と布津駅も、島原鉄道線の一部として利用されており、地域の鉄道網を形成していました。

結論

布津新田駅は、長い歴史を持ち、地域に愛された駅であったものの、交通網の変化によりその役目を終えました。地域に深く根ざしたこの駅の存在は多くの人々の記憶に刻まれています。今後も地域の歴史や文化の一端を担った布津新田駅の影響は、周辺の人々の心に残り続けることでしょう。

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