布津駅

布津駅（ふつえき）について

布津駅は、長崎県南島原市布津町貝崎にかつて存在した島原鉄道島原鉄道線の駅です。この駅は1922年に開業し、84年の歴史を持っていますが、2008年に廃止されました。以下では、駅の歴史、構造、利用状況、周辺情報について詳しく述べます。

駅の歴史

布津駅は、1922年4月22日に口之津鉄道の駅として開業しました。時代の変遷とともに、1943年7月1日に口之津鉄道が島原鉄道に吸収合併されたことにより、島原鉄道の駅となりました。1964年には業務委託化が行われ、その後1984年には貨物営業が廃止されました。

1985年には新しい駅舎が完成し、地域の重要な交通ハブとしての役割を果たしていましたが、2000年4月1日には業務委託が解除され、無人駅となりました。そして2008年4月1日、島原外港と加津佐間の廃線に伴い、布津駅はその役割を終えました。

駅構造

布津駅は相対式のホームを二面二線備えた地上駅であり、二つのホームを結ぶ通路も設けられていました。駅の東側のホームには駅舎が存在し、西側のホームには待合所が設置されていました。廃止時には無人化されていたため、駅は静かな存在となっていました。

利用状況

布津駅の最終営業年度となった2007年度のデータによると、年間で18,873人が乗車し、18,065人が降車したという記録があります。周囲の住宅地の影響を受けながらも、公共交通機関としての役割を果たしていたことがわかります。

駅周辺の環境

駅の周辺には多くの住宅があり、自然環境にも恵まれています。また、海も近く、地域の住民にとっては便利な立地となっていました。特に、近くにある239号踏切の独特な警報音は地域の人々に親しまれていました。国道251号に出ると、加津佐側に少し歩いたところに公衆便所があり、さらに進むと坂の上にはヤマザキショップがあります。

周辺には、南島原市立布津小学校や布津中学校、円通寺、南島原市の布津総合支所（旧・布津町役場）などの施設も点在しており、地域の生活に密着した存在です。

隣接する駅

布津駅の隣に位置したのは、島原鉄道の布津新田駅と堂崎駅です。これらの駅とともに布津駅は地域の交通ネットワークの一端を担っていました。

結論

布津駅は開業から廃駅となるまで、多くの歴史を刻んできた場所です。地域の人々の生活と共にあり、さまざまな変遷を経てきた駅のストーリーは、その名残を今も感じさせます。今はその歴史を振り返る重要な資料とともに、地域の発展に寄与していると言えるでしょう。

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