広島サンダーズ

広島サンダーズの概要

広島サンダーズ（ひろしまサンダーズ、英: Hiroshima Thunders）は、広島県広島市を本拠地とする男子バレーボールチームで、2024-25シーズンよりSV.LEAGUE MENに所属します。チームは1931年頃に創設され、大蔵省広島専売局の実業団チームとしてのスタートを切りました。その後、日本専売公社に、さらには日本たばこ産業（JT）のチームとなり、最終的に2024年から「広島サンダーズ」として新たな歴史を築き始めました。

チームの歴史

広島県におけるバレーボールの発展は、20世紀初頭にまでさかのぼり、多田徳雄がその先駆者となりました。1931年頃に広島地方専売局女子排球部が創設されたことをきっかけに、男子チームも設立されました。男子チームの創部時期は不明ですが、1935年には中国一般排球大会に出場した記録が残っています。

広島サンダーズは、戦前の広島バレー界が呉海軍工廠に支配される中、全国大会には出場できなかったものの、1967年から始まった全日本バレーボール選抜男女リーグ（日本リーグ）の初期メンバーとして参加。以来、1度も2部落ちすることなくトップリーグでの活躍を続けています。2014年には待望のリーグ初優勝を達成し、40回目のリーグで特別功労賞を受賞しました。

昭和からの成長

太平洋戦争中は活動が中止され、1945年の広島への原爆投下でチームも大きな被害を受けましたが、1946年には部活動を再開。1949年の日本専売公社発足に伴い名称を変更し、1953年には初めて全国大会に出場しました。1960年代には、猫田勝敏をはじめとする優秀な選手がチームの柱となり、1967年には全国大会初の決勝進出を果たしました。

近年の活躍

1985年には名称が「日本たばこ」に変更され、その後もチームは着実に成長。1994年から始まったVリーグではサンダーズとして知られるようになり、多くのタイトルを獲得しました。特に2001年や2004年には黒鷲旗での優勝を果たし、2001年の国体では20年ぶりの優勝を達成しました。

現在のチーム構成と未来

2024年からはSVリーグに参加し、チーム名が「広島サンダーズ」に変更されます。新監督の下で新たなスタートを切ることで、さらなる飛躍を目指しています。地域密着型の活動を強化し、若手選手の育成にも力を入れており、広島県内を中心にしたバレーボール普及活動を展開しています。

練習および試合の拠点

練習は広島市南区の猫田記念体育館で行われており、試合は広島県立総合体育館等で開催されます。ユニフォームは母体JTの企業カラーにちなんだ緑で、選手たちはチームの名声を背負い、地域に密着した活動を行っています。

まとめ

広島サンダーズは、その歴史とともに着実に成長を続けているバレーボールチームであり、今後の展望にも期待が寄せられています。若手選手の育成や地域貢献を通じて、さらなる活躍が期待されます。

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