広島大学病院

広島大学病院について

広島大学病院は、広島県広島市南区に位置する国立大学法人広島大学が運営する大学病院です。略称は「広大病院」として知られています。この病院は1877年に創立された公立広島病院を起源としており、長い歴史を持っています。

設立の歴史

広島大学病院のルーツは、1870年に広島藩の修道館内に設置された医学所にまで遡ります。その後、様々な統廃合を経て、2003年に現在の形態に至りました。病院は740床を有し、医科が700床、歯科が40床です。また、職員数は1,300名以上と大規模な医療機関であり、2014年には多くの患者が訪れ、医科外来は451,062名、歯科外来は131,756名に達しました。

医療機関としての機能

広島大学病院は、特定機能病院としての認定を受けており、がん診療連携拠点病院や高度救命救急センターとしても機能しています。地域医療における重要な役割を果たすこの病院は、特に被爆医療の分野で多くの実績を上げています。さらに、エイズ診療や小児がん医療においても、地域の中心的な医療機関として指定されています。

臨床研修と教育

当病院は、広島大学医学部と歯学部の臨床研修を行う指定病院です。ここに在籍する指導医や専門医は、研修医に対して質の高い教育を行い、未来の医療人材を育成するプラットフォームとなっています。過去には、原爆放射線医科学研究所の臨床部門も当院にて診療を行っており、国際的にも評価される医療成果を上げています。

診療環境

2013年には医科と歯科の外来を統合した診療棟が新設され、より効率的な医療提供が実現しました。また、2015年には原子力災害時における被曝医療を担当する「高度被ばく医療支援センター」が設置されました。

診療科の豊富さ

広島大学病院では幅広い診療科が設けられており、医系総合診療科をはじめ、脳神経外科、循環器内科、婦人科、整形外科など、多岐にわたる医療サービスを提供しています。また、歯科においても口腔総合診療科や矯正歯科、小児歯科など、多様な専門科が存在します。

アクセスと附属施設

病院へのアクセスは良好で、JR広島駅からの路線バスや広電バスが頻繁に運行しています。周囲には、病院附属のYHRPミュージアムもあり、医療に関するさまざまな展示が行われています。

出版物とメディア

広島大学病院では、2007年に『広島大学病院の最新治療がわかる本』を出版するなど、医療情報の提供にも力を入れています。また、2023年にはNHK Eテレで病院の集中治療室に密着したドキュメンタリーが放送され、多くの視聴者に感動を与えました。

広島大学病院は、その歴史と実績から、高度な医療を地域に提供する重要な医療機関であり続けています。

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