広島市安佐動物公園

広島市安佐動物公園の紹介

広島市安佐動物公園（ひろしましあさどうぶつこうえん）は、広島県広島市安佐北区に位置し、1971年9月に開園した動物園です。この動物園は、総面積51.4ヘクタールの敷地を持ち、約170種類の動物が飼育されています。動物園の設立に向けた候補地の選定は1960年代の前半に始まり、最終的に安佐郡の後山地区が選定されました。

開設の背景

1966年に市議会で調査結果が報告され、安佐町後山が最適地と認められました。その後、土地の買収が進められ、1971年には動物園が正式に開園。動物園初期には、チンパンジー、ゴリラ、グラントシマウマなどが展示されました。特筆すべきは、アフリカスイギュウの繁殖が成功したことで、これが動物園の重要な成果の一つとなりました。

展示と飼育

安佐動物公園では、開園当初から多様な種類の動物を飼育しており、現在の展示スペースは25.6ヘクタールに達しています。特に、クロサイの繁殖に力を入れており、世界記録となる10頭を出産したハナが名を馳せました。また、オオサンショウウオの研究は学術的にも高く評価されています。動物の繁殖や環境への配慮に真剣に取り組んでいることから、グラントシマウマやマレーバク、ケープハイラックスなど多くの動物たちが繁殖に成功しています。

訪問者向けのイベント

安佐動物公園では、訪問者とのふれあいを大切にし、2001年に「ぴーちくパーク」を新設しました。こちらでは子どもたちが動物と触れ合うことができるスペースが提供されています。また、2003年からは毎年夏に「納涼ナイト・サファリ」を開催し、夜の動物園を楽しむことができます。これにより、地域の人々にとっても、よりきめ細やかな体験が可能となっています。

未来に向けた取り組み

現在、動物園では大規模な再構築工事が進行中で、2045年頃には完成する予定です。この新たな取り組みによって、コビトカバ、トナカイ、カピバラ、オオカミなど新しい動物が展示される見込みです。2021年には、開園50周年を迎え、公式ブログなどでその沿革が紹介され、多くの人々に愛されていることが再確認されました。

アクセス情報

広島市安佐動物公園へは公共交通機関でのアクセスが便利です。アストラムライン本通駅から長楽寺行きや広域公園行きに乗車し、上安駅で下車。そこからバスに乗り換えれば、動物園までの所要時間は約40分です。また、車でのアクセスも可能で、広島市中心部からは国道54号や広島高速道路を通って約40分で到着します。

まとめ

広島市安佐動物公園は、動物利用教育の一環として、地域社会における環境保護や動物愛護の重要性を広めることにも力を入れています。子どもから大人まで、一緒に楽しみながら学ぶことができる場所であり、今後のさらなる発展が期待されます。

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