床波

床波（とこなみ）

床波（とこなみ）は、山口県宇部市の一地区であり、現行の行政町名は床波一丁目から床波六丁目にわたります。この地域は住居表示が施行されており、郵便番号は755-0153（宇部郵便局管区）です。この地名は、過去の歴史や文化が息づく場所として、多くの市民に愛されています。

地理

床波は、宇部市の東部に位置する西岐波地区に属しており、かつての西岐波村の一部です。この地区の中央を流れる沢波川は、河口に床波漁港を持ち、南側は穏やかな周防灘に面しています。周囲には西岐波や今村南といった地域が接しており、交通の便が良好です。また、床波駅が地域の中心となり、周囲には多くの商店や住宅が密集しています。駅周辺には、床波バイパス開通前の旧国道190号沿いに金融機関やスーパーマーケットが立地しており、地元の商店街である床波商店会も活発に活動しています。

河川

床波を代表する河川は沢波川です。この川は地域の水源として、また自然の景観を形成する重要な役割を果たしています。

歴史

「床波」という名前は江戸時代から見られ、当時は西岐波村と呼ばれていました。町村制の施行により、「西岐波村」という名称になると、床波という名前は一時的に地図上から消失しました。しかし、床波という名称は郵便局や各種施設に残り続け、地域の人々に親しまれてきました。特に床波駅周辺は「床波」として知られるようになり、2006年に住居表示が復活したことにより、正式に町名が再び使われるようになりました。

住居表示以前の地名

全域は大字西岐波に所属しており、いくつかの小字が存在しました。具体的には以下のような小字がありました。

• - 一丁目: 旭町、新浦後、新浦東、港
• - 二丁目: 権代西、栄町
• - 三丁目: 権代東
• - 四丁目: 小路、白土
• - 五丁目: 大番西、大番東
• - 六丁目: 浦安、梶取、住吉、鍋屋、浜、浜東、向坂

沿革

2006年3月20日、大字西岐波から床波一丁目から三丁目が分立し、住居表示が施行されました。その後、同年7月8日には床波四丁目から六丁目が分立し、正式に住居表示されました。

交通

床波はJR西日本宇部線が通っており、床波駅が設置されています。公共交通機関としては、宇部市交通局のバスも運行しており、「床波」、「西岐波学校前」、「中学入口」などのバス停が地域に配置されています。

施設

床波には多くの公共施設が存在します。例えば、宇部市西岐波市民センターや床波東会館、白土自治会館などがあります。教育機関としては、宇部市立西岐波中学校や西岐波小学校、さらに若蔦幼稚園や市立西岐波保育園も設置されています。また、郵便局や青果市場、さらには漁港や神社が地域の文化や経済を支えています。これらの施設は地域住民にとって、生活に必要なニーズを満たすための重要な役割を果たしています。

おわりに

床波は、その歴史的経緯や豊かな文化を背景にした地域として、今もなお発展を続けています。地域密着の商業活動や公共交通の整備を通じて、住民の生活を支えています。

もう一度検索