御茶の水美術専門学校

御茶の水美術専門学校について

御茶の水美術専門学校（通称OCHABI）は、東京都千代田区に位置する私立の美術教育機関です。この学校は、文化に貢献することを理念とし、創立者である服部廣太郎博士の博物学的な視点を持ち込んで、質の高い教育を提供しています。特に、2019年には日本の専門学校として初の国連グローバルコンパクトの会員となったことでも知られています。

学校の概要と特徴

御茶の水美術専門学校は、総合的かつ実践的な美術を学ぶことができる3年制のデザイン・アート科を設置しています。さらに、2011年度からは高度専門士課程を新設し、4年制の高度デザイン・アート科も開設しました。学校は神田川沿いの高台に位置し、屋上からは周囲の風景を一望できます。後楽園や多くの医療機関、また古本屋や楽器街が広がる文化豊かな御茶ノ水エリアは、特に学生にとって魅力的な場所です。

学校のロゴデザインは、優れた デザイナーである佐藤可士和によって手掛けられています。ロゴは「多様性」をテーマにしており、様々な才能がひとつになり、文化的な「グルーヴ」を奏でる様子を象徴しています。

商品企画開発の取り組み

御茶の水美術専門学校は、商品開発に関しても積極的に活動しており、1学年必修のプロジェクトを通じて実践的な知識を身につけています。近江兄弟社とのコラボレーションでは「ヘタレな乙女」というリップクリームの開発に携わりました。また、資生堂との提携では、TSUBAKIとマジョリカマジョルカのコンセプト再提案を行いました。千代田区では、千代田学への参加として消費生活センター用キャラクター「キッくん」を開発しています。

さらに、アディダスと提携し、2010 FIFAワールドカップの際には渋谷駅のトイレを「サムライブルー」に装飾するプロジェクトを実施し、HONDAとは循環型社会を目指したデザインプランを提案しています。2011年にはパナソニックとの産学連携での商品開発も行われ、現在も多くの企業との関係が続いています。

社会貢献の取り組み

御茶の水美術専門学校は、「世界に文化で貢献する」という創立理念に基づき、社会貢献活動にも力を入れています。特に岩手県陸前高田市での復興支援プロジェクトは注目されています。津波で被害を受けた写真館や飲食店のためにロゴマークを制作し、実際に地元のためのデザインを提供した経験があります。これらの活動は、地域社会の復興に向けた強い意志を持つものとして評価されています。

交通アクセス

学校へのアクセスは非常に便利で、JR御茶ノ水駅から徒歩約3分、東京メトロ丸ノ内線の御茶ノ水駅からは4分、千代田線の新御茶ノ水駅からは5分の距離にあります。

卒業生たち

数多くの著名な卒業生を輩出しているこの学校は、国内外で活躍するクリエイターたちの育成に貢献しています。これにより、御茶の水美術専門学校は日本の美術教育の中心的存在としての地位を築いています。

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