志摩地中海村

志摩地中海村：地中海に誘う、三重の楽園

三重県志摩市浜島町に位置する志摩地中海村は、スペインやイタリアの沿岸都市を思わせる美しいリゾート施設です。1989年、会員制の別荘村として開業しましたが、現在は一般ホテルとして営業しており、株式会社マスヤグループ本社を主株主とする株式会社志摩地中海村が運営しています。

地中海の風景が目の前に広がる

約33,000平方メートルの敷地に、スペインのアンダルシア地方やカスティーリャ地方、イタリアのサルデーニャ島などをモチーフにした建物が立ち並びます。2018年には、ギリシャのミコノス島やスペインのメノルカ島をイメージしたエリアも加わり、さらに魅力的な空間へと進化しました。アルハンブラ宮殿のハマムを模した温浴施設も備え、地中海の多様な文化に触れられる設計となっています。スペイン人建築デザイナー、ルイス・コルベーラがデザイン監修を務め、清水建設、竹中工務店がそれぞれ設計・施工を担当しました。

多彩な施設と充実の滞在

宿泊施設は、ツインルームやヴィラスイートルームなど、様々なタイプが用意されています。特にヴィラスイートルームは、広さ120平方メートルの独立型別荘で、ゆったりとした滞在を満喫できます。レストランやカフェ、土産物店、体験工房なども併設されており、プールやクルーズ船といったアクティビティも楽しめます。宿泊者以外も、レストランの利用（夕食は要予約）や体験工房の利用、施設見学が可能です。

開業当初は入場無料でしたが、2017年7月からは、宿泊を伴わない中学生以上の入場は有料化され、入村時間も10時～17時までに制限されました。これは、ホテルをメインとした運営方針に基づき、宿泊客の滞在環境を配慮した措置です。月1回の定休日と、1月には1週間程度のメンテナンス休暇を設けています。また、施設全体の貸切利用も可能です。

SNSで話題となり、進化を続けるリゾート

2014年頃から、SNSを通じた情報拡散により注目を集め始め、2015年のゴールデンウィークには前年比数倍の観光客が訪れました。円安や海外旅行価格の高騰、語学への不安などから、手軽に海外の雰囲気を味わえる国内リゾートへの需要が高まっていることが背景にあります。

2016年には伊勢志摩サミット開催を機に大規模な拡張計画を実施し、約25億円を投資して結婚式場や会議場などを備えたコンベンション施設や新たな宿泊施設を増設。2018年3月にはリニューアルオープンしました。サミット開催期間中には、賢島へのアクセス制限を受け、間崎島と賢島を結ぶ航路の発着港が地中海村に変更されたこともありました。

2017年7月からは、宿泊を伴わない入場料を徴収、2022年3月からは、施設桟橋から英虞湾アドベンチャークルーズも出発するようになりました。

アクセス

英虞湾を挟んで賢島と向かい合う場所に位置しています。公共交通機関を利用する場合は、近鉄志摩線鵜方駅からタクシーで約15分です。最寄りのバス停からは徒歩50分かかるため、公式サイトでは路線バスの利用は推奨されていません。宿泊者向けには鵜方駅から無料送迎バスが運行され、空席があれば非宿泊者も利用可能です。賢島港からは海上タクシーも利用できます。

志摩地中海村は、地中海の美しい風景と、多様な施設、そして充実したサービスが融合した、魅力あふれるリゾート地です。伊勢志摩への旅行の際には、ぜひ訪れてみてください。

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