恩賜箱根公園

恩賜箱根公園:箱根の自然と歴史を満喫できる憩いの場



恩賜箱根公園は、神奈川県足柄下郡箱根町元箱根にある神奈川県立の都市公園です。芦ノ湖に突き出た塔ヶ島という半島に位置し、雄大な自然と歴史的建造物の跡が融合した、魅力あふれる公園として知られています。

箱根離宮から恩賜箱根公園へ



公園の起源は、明治時代に遡ります。1884年宮内庁が塔ヶ島地区の土地を買い収し、箱根離宮の建設が始まりました。1886年に完成した離宮は、皇室の保養施設として利用されていましたが、1923年関東大震災1930年北伊豆地震により倒壊。その後、1946年に箱根離宮跡地が神奈川県に下賜され、一般公開されることとなります。

戦後、離宮の面影を残しつつも、自然を最大限に活かした公園へと整備されました。その歴史と景観の価値が認められ、2013年には国の登録記念物に登録されています。公園整備は、離宮当時の地形や施設の痕跡を生かしたものであり、日本の造園文化の発展に大きく貢献したと評価されています。

公園の魅力:四季折々の風景と歴史的遺産



恩賜箱根公園の魅力は、なんといってもその景観です。芦ノ湖の絶景を望む展望台からは、箱根外輪山や富士山を眺めることができます。園内には、散策路が整備されており、四季折々の自然を楽しむことができます。5月にはツツジ、夏から秋にかけてはヤマユリなど、様々な花々が来園者を迎えます。

また、園内には箱根離宮の礎石広場や、弁天の鼻展望台、湖畔展望館など、歴史を感じさせるスポットも点在しています。これらの施設は、かつての離宮の面影を偲ばせるだけでなく、公園全体の景観に深みを与えています。さらに、園内には野鳥の池やヒメシャラ林といった自然豊かなエリアもあり、散策を通じて、箱根の豊かな自然に触れることができます。

周辺には、箱根関所跡や旧東海道杉並木といった歴史的な観光名所も存在し、公園を起点として箱根観光を楽しむことができます。

公園の施設



恩賜箱根公園には、以下のような施設が整備されています。

湖畔展望館:芦ノ湖と箱根の山々を一望できる展望施設
中央広場(礎石広場):箱根離宮の礎石が残る広場
弁天の鼻展望台芦ノ湖富士山を望む絶景スポット
塔の鼻広場:園内の中心となる広場
湖畔の広場:芦ノ湖に面した開放的な広場
草花の丘:季節の花々が咲き誇る丘
ヒメシャラ林:木陰が心地よい散策路
疎林の広場:木々が点在する、落ち着いた雰囲気の広場
馬場跡:かつて馬場として使われていた跡地
野鳥の池:様々な野鳥を観察できる池
藤棚広場:藤の花が美しい広場
芦川橋:かながわの橋100選に選定された橋
* 駐車場:来園者のための駐車場

アクセスと情報



恩賜箱根公園へのアクセスは、箱根登山鉄道やバスなど公共交通機関が利用可能です。詳しいアクセス方法や開園時間、休園日などは、神奈川県の公式ウェブサイトや公園の指定管理者のウェブサイトをご確認ください。

箱根を訪れる際には、ぜひ恩賜箱根公園に立ち寄ってみてください。箱根の自然と歴史を満喫できる、忘れられない思い出となることでしょう。

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