悪魔城ドラキュラXX

『悪魔城ドラキュラXX』は、1995年7月21日にコナミから発売されたスーパーファミコン用のアクションゲームです。北米では『Castlevania: Dracula X』、欧州では『Castlevania: Vampire's Kiss』というタイトルでリリースされました。

この作品は、PCエンジン SUPER CD-ROM2で発売された『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』（1993年）を基に、ステージ構成やデモシーンなどを大幅に変更してリメイクしたものです。プレイヤーは主人公リヒター・ベルモンドを操作し、ドラキュラ伯爵にさらわれた恋人のアネットとその妹マリアを救出することを目的としています。パッケージイラストは、イラストレーターの山田章博氏が担当しました。

本作は、任天堂とローソンが共同で展開していたスーパーファミコン用ゲームソフトの書き換えサービス「ニンテンドウパワー」の開始当初から、書き換えソフトのラインナップに含まれていました。その後、バーチャルコンソール対応ソフトとして2014年にWii U、2016年にNewニンテンドー3DSでも配信されました。

ゲーム内容

ゲームは、横スクロールタイプのステージクリア型アクションです。全部で9つのステージがあり、ルート分岐によって通らないステージも存在します。『血の輪廻』と物語の内容に大きな差はありませんが、いくつかのシーンが変更、または追加されています。また、バック転やジャンプ中の方向転換といった新アクションも導入されました。

ただし、容量の制約（CD-ROMの540MBからROMカセットの2MBへ変更）から、アニメーションの削減やBGMが内蔵音源になるなど、いくつかの変更点があります。キャラクタードットは『血の輪廻』と同じものが使用されていますが、ステージ背景は色数が増やされ一新されました。ラスタースクロールや透明処理といった演出も追加されています。セーブ機能はなく、パスワードコンティニュー方式が採用されています。

マリアを救出してもプレイヤーキャラクターとして使用できない点、テラ、イリス、シャフトが登場しない点、リヒターの操作感覚やステージ構造が『血の輪廻』と大きく異なる点などから、本作は『血の輪廻』とはほとんど別物の独自作品として扱われることが多いです。

海外では、発売されなかった『血の輪廻』に代わり、本作がリヒター・ベルモンドとドラキュラの戦いを描く最初の作品となりました。

ステージ構成

ステージは、様々な地形や敵キャラクターが登場する複数のエリアで構成されています。ルート選択によって、プレイできるステージが変化します。

スタッフ

ディレクター：山下和之
プログラマー：小川光章
メインプログラマー：南方章宏
メインキャラクター（メインデザイナー）：NAMACHUW
キャラクター（デザイナー）：ASHENDEN（あしだたけし）、SEFU-HASO、HIRO（やまぐちひろと）
サウンドデザイン：冨田朋也、岩田昌成、上高治己、木村雅彦
プロデューサー：樹下國昭
キャラクターイラスト：山田章博

評価

ゲーム雑誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・6・6・5の合計24点（満40点）という評価を受けています。また、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」では、20.4点（満30点）という評価でした。

外部リンク

悪魔城ドラキュラシリーズ総合サイト
Castlevania Advance Collection
悪魔城ドラキュラXX - Wii Uバーチャルコンソール
悪魔城ドラキュラXX - New 3DSバーチャルコンソール
* Castlevania: Dracula X（英語） - MobyGames

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