情報・システム研究機構

大学共同利用機関法人情報・システム研究機構

大学共同利用機関法人情報・システム研究機構（ROIS）は、東京都港区虎ノ門に本部を置く大学共同利用機関です。この機関は、国立極地研究所、国立情報学研究所、統計数理研究所、国立遺伝学研究所という四つの専門的な大学共同利用機関と、データサイエンス共同利用基盤施設から構成されています。さらに、総合研究大学院大学の教育も担い、大学院生に対してさまざまな教育プログラムを提供しています。

機構の役割

ROISは、データと情報の研究に特化した機関であり、全国の研究者や学生に対して、情報の提供や研究環境を整えることを目指しています。特に、各分野に特化した研究所が連携しているため、広範な知識と専門性を活用した共同研究が進められています。また、情報学およびデータサイエンスの研究を推進し、新たな研究手法を開発することで、社会的な課題への取り組みが行われています。

沿革

ROISの歴史は1944年にさかのぼります。文部省直轄の研究所として統計数理研究所が設立され、その後も1949年に国立遺伝学研究所が設立されました。その後1973年には国立大学共同利用機関として国立極地研究所が設立され、1980年代に入るとこれらの機関が次々と改革され、1990年には国立大学共同利用機関が大学共同利用機関へと名称が変更されました。

2000年には新しい国立情報学研究所が設立され、2004年にはこれらの機関を統合して大学共同利用機関法人情報・システム研究機構が設立されました。また、2005年に新領域融合研究センターが、2007年にはライフサイエンス統合データベースセンターが設立され、さらなる研究の融合を目指しています。

2013年にはデータ中心科学リサーチコモンズ事業が開始され、2016年にはデータ駆動型学術基礎研究を支援するためのデータサイエンス共同利用基盤施設も設置されました。これにより、情報学及びデータサイエンスの研究環境はますます充実しています。

まとめ

国立極地研究所や国立情報学研究所など、各専門機関が持つ独自の知識や技術を活かしながら、ROISは今後も多様な研究課題に挑戦していくとともに、教育の場としても重要な役割を果たし続けるでしょう。これらの取り組みは、日本国内だけでなく国際的にも評価されることが期待されています。

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