愛の迷宮
『愛の迷宮』は、
2007年10月から12月にかけて東海テレビ・フジテレビ系列で放送された昼の連続ドラマです。月曜日から金曜日の午後に放送され、全63話で構成されています。
あらすじ
物語は
1965年の夏に始まります。元華族令嬢の江上文香と、鮎川コンツェルンの御曹司である鮎川光男が
結婚します。しかし、光男はすぐに文香への関心を失い、文香は光男の兄の未亡人である可奈子との関係を知ってしまいます。文香は使用人の沢木航太と恋に落ちますが、航太には既に妻がいました。一度だけ関係を持った文香は航太の子を
妊娠します。光男は復讐として航太の妻である祐子を犯し、祐子も
妊娠します。
文香は光男と航太が揉み合う中で銃弾に倒れ命を落とします。航太は文香を庇い自分が殺したと自供し、16年の刑に服することになります。その後、光男は可奈子と再婚し、可奈子は春樹を出産します。光男の長男である拓真はアメリカに
留学させられます。
時は流れ、複雑な生い立ちを抱えた拓真と春樹は、養護施設で育った夏樹ゆりあを巡って争うことになります。ゆりあが持つ母親の形見であるうさぎのペンダントがきっかけで、ゆりあが祐子の子であることが判明します。出所した航太は、ゆりあから父親として慕われ困惑しますが、文香への想いを抱きながら工場で働いています。可奈子は光男と拓真のDNA鑑定をしようとしますが、春樹がサンプルを入れ替えたことで、自分が梶原コーポレーションの社長である梶原の子であることを知ります。春樹は鮎川コンツェルンを乗っ取ろうとする梶原の右腕として働くようになります。光男の
交通事故をきっかけに、ゆりあに出生の秘密が明かされます。そして、航太が文香を誤って撃ったのは光男であり、それを庇ったことが明らかになるのです。
キャスト
第1部(1965年-1967年)、第2部(1977年)
鮎川文香:宮本真希 - 光男の妻。華族の令嬢で、航太と恋に落ちるが、光男と航太の争いの中で命を落とす。
鮎川光男:
保阪尚希 - 鮎川コンツェルン社長。冷酷な性格で、文香の死後、可奈子と再婚。
鮎川可奈子:高橋かおり - 光男の愛人で後に妻となる。光男の兄の未亡人。
沢木航太:咲輝(現・
榊原利彦) - 鮎川家の使用人。文香と愛し合うが、文香の死の責任を負い服役。
沢木祐子:吉田羊 - 航太の妻でゆりあの母。光男に体を奪われゆりあを産む。
鮎川光吉:
横内正 - 鮎川コンツェルン代表。光男の父。航太を信頼していた。
鮎川マキ:新藤恵美 - 光吉の妻。鮎川家の存続を強く願っている。
江上秀夫:
堀内正美 - 文香の父。
江上幸子:上原恵子 - 文香の母。
鮎川政男:菊間秋彦 - 光吉の長男。故人。
鮎川恵理香:松本春姫(1部)、奏木純(2部) - 可奈子と政男の娘。
鮎川拓真:石井千也 - 光男の長男。
鮎川春樹:桑代貴明 - 光男の次男。
夏木ゆりあ:兼尾瑞穂 - 祐子の子。
杉本香織:野原可歩 - ゆりあの友人。
吉川素子:
駒塚由衣 - 養護施設の職員。
第3部(1991年-)
鮎川拓真:阿部進之介 - 鮎川コンツェルン部長。文香と航太の子。
鮎川春樹:
河合龍之介 - 専門学校生。可奈子の子だが、実は梶原の子。
夏木ゆりあ:黒川芽以 - 春樹の同級生で、実は祐子の子。
鮎川光男:
保阪尚希 - 鮎川コンツェルン社長。
鮎川可奈子:高橋かおり - 光男の妻。
鮎川恵理香:
奥田恵梨華 - 可奈子と政男の娘。
橋本久美子:菜葉菜 - ゆりあのルームメイト。
岸谷瞳:
竹本聡子 - ゆりあのアルバイト先店長。
沢木航太:咲輝 - 鮎川家の元使用人。拓真の父。
沢木祐子:
吉田羊 - 鮎川家の元使用人。ゆりあの母。心臓病で死亡。
鮎川光吉:横内正 - 鮎川コンツェルン代表。
鮎川マキ:
新藤恵美 - 光吉の妻。
梶原辰雄:菊間秋彦 - 梶原コーポレーション社長。
柏木亮介:永田恵悟 - 雑誌記者。
サブタイトルと放送内容
ドラマは3つの部に分かれており、それぞれの時代を描いています。
第1部:第1話 - 第13話
第2部:第14話 - 第18話
第3部:第19話 - 第63話
主題歌・挿入歌
主題歌:『月ノ涙』 歌:
織田哲郎
挿入歌:『すべてがある場所』 歌:名取香り
スタッフ
企画、脚本、演出、プロデューサー、音楽などの制作に多くのスタッフが関わっています。
その他
11月7日と9日の放送で、
奥田恵梨華の役名クレジットが誤って表示された。
11月9日から、池上季実子のナレーションが最終回を除いて入らなくなった。
保阪尚希と咲輝は、過去に別のドラマで共演している。
外部リンク
番組サイト(東海テレビ、ウェブアーカイブ)
愛の迷宮 - フジテレビ
愛の迷宮 - フジテレビオンデマンド
愛の迷宮 -
テレビドラマデータベース
『愛の迷宮』は、複雑な人間関係と愛憎劇を描いたドラマとして、多くの視聴者を魅了しました。