愛甲石田駅

愛甲石田駅概要

愛甲石田駅（あいこういしだえき）は、神奈川県厚木市愛甲一丁目に位置する小田急電鉄の駅で、駅番号はOH 35です。1980年代初頭から厚木市・伊勢原市がベッドタウン化し、駅周辺の人口が増加しました。特に駅の北側は森の里の開発に伴い、大学や企業の誘致が進んだ結果、短期間で周辺が大きく変化しました。この駅は約半分が伊勢原市の石田にまたがっていますが、駅舎自体は厚木市側にあるため、厚木市の駅として扱われています。

駅の歴史と変遷

小田急小田原線の開通に際し、当初の駅設置予定地は伊勢原市寄りにありましたが、地主の反対により計画が変更されました。その結果、南毛利村と成瀬村の境界付近に駅が設置され、駅名は両地域の地名を組み合わせたものとなりました。1927年に駅が開設されて以来、1946年に準急が新設され、停車駅となりました。1972年からは急行も停車を始め、多くの利用者に親しまれてきました。

1987年には北口バスターミナルが完成し、1988年には橋上駅舎の供用が始まりました。2004年には快速急行および区間準急が新設され、再び利用が拡大しました。2022年度の1日の平均乗降人数は約40,799人で、小田急線全70駅中26位とされています。

駅の構造

愛甲石田駅は相対式ホームを持つ地上駅で、2面2線の構造が特徴です。橋上駅舎については、以前の旧駅舎時代には一部が伊勢原市に属していましたが、新たに建設された橋上駅舎では主に厚木市側に整備されています。ホーム延長工事を経て、一部の駅施設が再び伊勢原市に跨って配置されることとなりました。

駅周辺の環境

愛甲石田駅の北口は国道246号に接し、周辺には多数のロードサイド店舗が立ち並び、利用者に便利な環境が整っています。一方で、南口側は純粋な住宅地であり、生活に密着した施設が多く存在しています。特に、南口には学校や銀行、郵便局があり、地域住民の日常生活を支えています。例えば、神奈川県立伊志田高等学校や愛甲石田駅前郵便局、マルエツといった施設がその一例です。

北口にはアマダの本社や日産自動車のテクニカルセンター、および厚木市役所連絡所などもあります。また、東名高速道路のバスストップまで徒歩15分圏内というアクセスも魅力の一つです。

バス路線の発展

1980年代までここから発着する路線バスはほとんどありませんでしたが、高森団地などの住民要望によりバス路線が開通しました。これに伴い、駅周辺の交通機能が強化され、1987年には北口側にバスターミナルが建設され、運行される路線が統一されました。現在では伊勢原駅や平塚駅、松蔭大学行きのバス路線が複数存在し、地域住民の足となっています。このように、愛甲石田駅は発展を続ける地域交通の重要な拠点としての役割を果たしています。

このように、愛甲石田駅は地域の発展と共に歩んできた歴史を持ち、今後も重要な交通手段であり続けるでしょう。

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