新吉野駅

新吉野駅（しんよしのえき）

新吉野駅は、北海道十勝郡浦幌町字吉野にある北海道旅客鉄道（JR北海道）根室本線の駅です。周辺には吉野・共栄の集落が点在し、かつては牧草の集積地として賑わいました。

歴史

1910年（明治43年）1月7日：国有鉄道の下頃部駅（したころべえき）として開業。一般駅として営業を開始。
1942年（昭和17年）4月1日：新吉野駅に改称。駅名が変更される。
1983年（昭和58年）5月20日：貨物取扱い廃止。貨物輸送が廃止される。
1984年（昭和59年）
2月1日：荷物取扱い廃止。手荷物扱いが廃止される。
12月1日：駅員無配置駅となる。駅員が配置されなくなる。ただし、翌1985年3月31日までは国鉄職員が乗車券の販売を継続。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅となる。
1992年（平成4年）4月1日：簡易委託廃止、完全無人化。切符販売などの業務委託が廃止。
1996年（平成8年）度：石勝線・根室線高速化工事に伴い同年度に分岐器を弾性分岐器に交換。

駅名の由来

当初の駅名「下頃部」はアイヌ語に由来し、現在も「下頃辺」として河川名に残っています。語源には諸説あり、永田方正は「シタコㇿペ（sita-kor-pe）」（犬を産みたる所）、山田秀三は「シタッコㇿペ（sitat-kor-pe）」（マカンバの木・の・所[=川]）と解釈しました。

現在の駅名である「新吉野」は、旧駅名が読みにくいという理由で1942年に改称されました。由来については、国鉄北海道総局の資料で「近くに吉野桜に似た山桜があったため」とされていますが、詳細は不明です。

駅構造

元々は2面3線の構造で、根室本線に向かって右から上り本線、島式ホームを挟んで下り本線と上下副本線が並んでいました。高速化工事に伴い、旧下り本線を上下線兼用の本線（1線スルー方式）とし、旧上り本線を上り専用の副本線とする形に変更されました。ホーム間は構内踏切で連絡しています。駅舎は待合所機能のみで、1番線ホームに面しています。

のりば

利用状況

駅周辺

駅周辺には、吉野・共栄の集落があります。かつては駅周辺に牧草業者が7社集まり、昭和50年代半ばにトラック輸送に切り替わるまで、道内一の出荷量を誇っていました。

国道38号
池田警察署吉野駐在所
吉野郵便局

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■根室本線

豊頃駅 (K38) - 新吉野駅 (K39) - 浦幌駅 (K40)

脚注

出典

JR北海道

参考文献

北海道旅客鉄道釧路支社編『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』（2001年）

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

新吉野｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜鉄道・きっぷ｜JR北海道- Hokkaido Railway Company

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