新潟県農業大学校

新潟県農業大学校：実践で地域農業を担う人材を育成

新潟県農業大学校は、新潟県新潟市西蒲区に位置する県立の農業大学校です。1979年に設置され、地域農業の発展に貢献できる人材育成を目的としています。略称は「農大」として親しまれています。

基礎情報

• - 所在地：新潟県新潟市西蒲区巻甲12021番地
• - アクセス：

- JR巻駅から北東へ約3km（徒歩約40分）
- 高速バス「巻潟東バスストップ」から北西へ約4.5km
- 新潟交通観光バス「巻自動車学校前」バス停から北へ約3km（徒歩約40分）

設置学科

専門士課程

• - 稲作経営科：稲作専攻
• - 園芸経営科：野菜専攻、果樹専攻、花き専攻
• - 畜産経営科：酪農専攻、肉畜専攻

高度専門士課程（研究科）

• - 就農者コース
• - 指導者コース

沿革

• - 1963年：新潟県農業教育センターとして発足
• - 1964年：西蒲原郡巻町（現：新潟市西蒲区）に移転
• - 1979年：新潟県農業大学校として再編
• - 1997年：新校舎、学生寮、農業生涯研修館が完成し移転
• - 2000年：カリキュラム改正（単位制導入）
• - 2002年：新潟県立興農館高等学校閉校に伴い、一部の農場・施設を引き継ぎ
• - 2007年：研究科を新設
• - 2008年：専修学校（専門課程）に位置づけ

特色

新潟県農業大学校では、講義、演習、実習を一体的に行う学習方法を採用しており、理論と実践をバランス良く学ぶことができます。特に実習を重視しており、講義・演習と実習の時間配分は50：50となっています。

各学科では、学生が主体的に農場を管理する「経営実践・課題解決学習II」という科目を設けています。

• - 稲作経営科：学生一人あたり50アールの水田を担当し、水稲の栽培管理を実践
• - 園芸経営科：複数品目を組み合わせた農場経営を実践し、栽培から販売までを学ぶ
• - 畜産経営科：全員で乳牛・肉牛の飼育管理を実践

また、卒業論文に相当する試験研究課題にも取り組み、農業の現場や指導機関で即戦力となる人材を育成しています。学科を卒業すると専門士の称号が付与され、人事院規則で短期大学卒業と同等の扱いとなります。卒業後の進路としては、当校研究科への進学や、4年制大学3年次への編入が可能です。

学生生活

部活動・サークル活動

野球、バスケットボール、サッカー、バドミントン、卓球などの体育系サークルや、園芸、料理などの文化系サークルがあります。四県スポーツ交流大会（新潟県農業大学校、群馬県立農林大学校、埼玉県農業大学校、長野県農業大学校）を目標とするサークルも多いです。

農大祭（学園祭）

毎年10月中下旬に「農大祭」が開催されます。学生が企画・運営に携わり、農畜産物の販売や模擬店、専攻別の展示、ふれあい動物園など、様々なイベントが行われます。学生が生産した農畜産物が格安で販売されるため、多くの来場者で賑わいます。

学生寮

学科は全寮制で、全学生が個室の学生寮に入寮します。寮にはインターネットや洗面台が完備されており、快適な生活を送ることができます。研究科生の入寮は任意です。

新潟県農業大学校は、地域農業を支える人材育成に力を入れている教育機関です。実践的なカリキュラムや充実した学生生活を通して、農業の未来を担う人材を育成しています。

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