新田老駅

新田老駅について

新田老駅（しんたろうえき）は、岩手県宮古市田老に位置する三陸鉄道リアス線の駅です。駅の愛称は「真崎の紺青」で、地域の美しい海をイメージした名前がつけられています。

歴史

東日本大震災後、田老地区では防災集団移転促進事業や土地区画整理事業が行われました。これに伴い、田老中心部に近い場所に災害公営住宅や三王団地が造成され、人口が回復傾向にありました。この状況を受け、地域住民の利便性向上と地域活性化を目的に、新駅の設置が検討されました。

新駅は、宮古市田老総合事務所の移転に合わせて併設されました。駅の整備には、幹線鉄道等活性化事業費補助（形成計画事業）が活用され、三陸鉄道を主体として、国（鉄道・運輸機構経由）および地方公共団体の補助金が投入されました。

年表

2018年（平成30年）
1月4日 - 2月20日：駅の愛称が公募されました。
3月28日：駅の愛称が「真崎の紺青」に決定しました。
7月12日：田老駅 - 摂待駅間への新田老駅設置が認可されました。
2020年（令和2年）5月18日：新田老駅が開業しました。

駅構造

新田老駅は、築堤上に単式ホーム1面1線を有する地上駅です。特徴的なのは、宮古市田老総合事務所の新庁舎と一体的に整備されている点です。駅ホームは庁舎の3階にあり、1階と2階には地元の行政機関、商工団体、金融機関（宮古信用金庫）が入居しています。これにより、駅は単なる交通施設としてだけでなく、地域の活性化や住民交流の拠点としても機能しています。

駅にはエレベーターが完備されており、バリアフリーに対応しています。これにより、高齢者や障害を持つ人も安心して利用できます。

利用状況

宮古市の統計によると、2021年度（令和3年度）の1日平均乗車人員は21人です。開業からの利用状況は以下の通りです。

年度	1日平均乗車人員
-	-
2020年度	(データなし)
2021年度	21人

駅周辺

駅前には田老地域バス（たろちゃんバス）の「新田老駅」停留所があります。また、駅から少し離れた国道45号沿いには、岩手県北バスの「小林」・「田老中町」各停留所があり、バスでのアクセスも可能です。

隣の駅

三陸鉄道リアス線における新田老駅の隣の駅は以下の通りです。

田老駅
摂待駅

まとめ

新田老駅は、東日本大震災からの復興の象徴として、地域の生活を支える重要な役割を担っています。駅舎は公共施設と一体化しており、バリアフリーにも配慮されているため、誰もが利用しやすい駅となっています。また、駅の愛称「真崎の紺青」は、地域の美しい海を表現しており、地域住民に親しまれています。

外部リンク

新田老駅：三陸鉄道

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