新疋田駅

新疋田駅について

新疋田駅（しんひきだえき）は、福井県敦賀市疋田にあるJR西日本の北陸本線の駅です。この駅は、湖西線の列車も近くの近江塩津駅から乗り入れるため、多様な交通手段を提供しています。駅番号は、北陸本線がJR-A02、湖西線がJR-B09です。

歴史

新疋田駅は1957年に開業しました。この年、北陸本線の経路変更にあわせて一般駅としてオープンしたのですが、その際、地元の地主との交渉が難航し、一時は開業が危ぶまれる事態も発生しました。1960年には旅客駅となり、以降の数十年間で様々な変遷を経ます。1963年から1966年にかけては複線化の作業が行われ、1971年には荷物取り扱いが廃止されます。その後、1987年には国鉄の民営化によりJR西日本の駅として新たなスタートを切りました。

2006年には新しい駅舎が完成し、改築が行われました。これに伴い、駅舎には鉄道の歴史を展示するギャラリーが設置されるなど、地域の文化・歴史の発信地ともなっています。最近では、2023年に「鉄道ギャラリー愛発」としてリニューアルオープンしました。

駅の構造

新疋田駅は、相対式ホームが2面あり、2線が配置されています。ホームに接しているのは待避線で、通過列車は中央の線を通ります。駅は無人駅であり、近隣管理部によって運営されています。また、駅舎は木造のログハウスで、内部にはギャラリー、待合スペース、多目的トイレがあります。自動券売機は設置されていませんが、地域の人々や観光客が訪れる際の便宜が考慮されています。

駅構内には新疋田変電所も設置されており、電力供給が安定しています。これにより、直流化の際もスムーズに運営が行えています。

利用状況

新疋田駅の利用者数は2022年度で1日平均16人となっており、長らく鉄道撮影スポットとしての知名度はあるものの、乗車客数は伸び悩んでいるのが現状です。地域の方々はもちろん、撮影を目的とするファンも少なくありません。

駅周辺の環境

駅の近くには国道161号が通っており、立体交差しています。国道と合流する地点では、交通量も多く、近隣にはエメラルドタウン南敦賀という住宅街があります。駅周辺には多くの鉄道撮影スポットが存在し、カメラを手にするファンが集まることもあります。また、周辺の複数の地名や施設も、地元の歴史や文化を感じられる場所が多いです。

駅名改称の議論

新疋田駅の名称に関しては、愛発駅への改称を目指す動きがあります。地元の議会でも議論が行われ、書面での要望が提出されたこともあります。しかし、これまでの経緯から改称に関する議論は進展が見られず、2024年の北陸新幹線延伸後も同様の状況が続くかもしれません。

新疋田駅は、地域の交通の要所としての役割を果たしつつ、歴史や文化を持つ場所として親しまれています。今後もその変わりゆく姿を見守ることが重要です。

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