新鶴駅

新鶴駅（にいつるえき）

新鶴駅は、福島県大沼郡会津美里町立石田に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）只見線の駅です。のどかな田園風景の中に佇むこの駅は、地域の足として、また旅人にとって心安らぐ場所として親しまれています。

歴史

新鶴駅は、大正時代にその歴史を刻み始めました。

1926年（大正15年）10月15日：一般駅として開業。
1971年（昭和46年）8月29日：貨物の取り扱いを廃止。
1986年（昭和61年）
2月1日：荷物の取り扱いを廃止。
11月7日：無人化（隣にある農協GSで乗車券を販売していた）。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
2000年（平成12年）3月：駅舎を改築。

開業当初は、地域からの物資輸送を担う重要な役割を果たしていましたが、時代の流れとともに貨物や荷物の取り扱いが廃止され、無人駅となりました。2000年には駅舎が改築され、近代的な装いに生まれ変わっています。

駅構造

新鶴駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。かつては相対式ホーム2面2線と貨物ホーム2本を有していましたが、現在は1面1線と貨物ホームが撤去されています。撤去されたホームの脇には鉄道防雪林が設けられ、厳しい冬の雪から線路を守っています。

かつては、新鶴名産の米をはじめ、木材、枕木、穀類などがこの駅から出荷されていました。到着貨物としては、肥料、セメント、砂利、石炭などが多く、地域の産業を支える物流拠点としての役割を担っていました。現在は貨物扱いは廃止されていますが、貨物用ホームの車止めや、向かいのホームの駅名標、信号やポイントを切り替えるためのテコ跡が、当時の面影を今に伝えています。

現在は会津若松駅が管理する無人駅で、2000年（平成12年）に建てられた開放的な駅舎が特徴です。会津高田駅や会津本郷駅などと同じ意匠が用いられており、内部には待合所のみが設置されています。

利用状況

「福島県統計年鑑」によると、2000年度から2004年度にかけての1日平均乗車人員は以下の通りです。

(省略)

駅周辺

新鶴駅周辺は、のどかな田園地帯が広がっています。四季折々の自然を楽しむことができ、特に春には桜、秋には紅葉が美しく、多くの観光客が訪れます。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■只見線

根岸駅 - 新鶴駅 - 若宮駅

参考文献

曽根悟（監修）（著）、朝日新聞出版分冊百科編集部（編集）（編）「磐越東線・只見線・磐越東線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第6号、朝日新聞出版、2009年8月16日。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

駅の情報（新鶴駅）：JR東日本

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