方眼紙

方眼紙は、一定間隔で升目が印刷された紙であり、その規則性からグラフ作成、ドット絵制作、工作など、様々な分野で活用されています。一般的に、紙の端には升目が印刷されていないことがあります。

方眼紙の種類

方眼紙には、升目の間隔や形状によって多種多様な種類が存在します。以下に主なものを紹介します。

ミリ方眼紙:
メートル法に基づいた方眼紙で、升目の間隔は1mm、5mm、10mmなどがあります。1mm方眼紙では、通常、10本ごとに太線、5本ごとに中太線が用いられ、視認性を高めています。グラフ作成や細かい図面作成に適しています。

インチ方眼紙:
インチ単位（1インチ=25.4mm）に基づいた方眼紙で、主にアメリカやカナダで使用されています。1/4インチ（6.35mm）ごとに線が引かれた「クアッドペーパー」や、1/5インチ（5.08mm）ごとに線が引かれた「エンジニアリングペーパー」が一般的です。

微細方眼紙:
1mmよりもさらに細かい升目が印刷された方眼紙で、精密な図面やデザインに使われます。

ドット方眼紙:
線ではなく、一定間隔でドットが印刷された方眼紙です。線が邪魔にならないため、自由に文字や図形を描き込むことができます。手帳やノートによく利用されています。

点線方眼紙:
線ではなく点線で方眼が印刷されており、ドット方眼紙と同様に、自由な記述を妨げない特徴があります。

建築方眼紙:
メートル法ではなく、日本の伝統的な単位である「間」（1間=1.818m）や「尺」（1尺=303mm）に合わせた方眼紙です。間取り図を描く際に使われ、升目の間隔は4.55mm（1/400間）、9.1mm（1/200間）、18.2mm（1/100間）、3.03mm（1/100尺）などがあります。

斜方眼紙:
90度ではなく60度ごとに線が印刷されており、升目が正三角形になっています。機械製図の等角図、建築のアイソメ図、三角グラフの作成に用いられます。

対数方眼紙:
目盛りの間隔が対数で表された方眼紙です。両対数方眼紙と片対数方眼紙があり、対数を取ると関係性が現れる事象のグラフ作成に役立ちます。

極座標方眼紙:
同心円状に升目が配置された方眼紙で、角度と半径で位置を示すグラフを描く際に使用されます。

ヘクスシート:
升目が六角形（ヘクス）の方眼紙です。ウォー・シミュレーションゲームのマップデザインなどに使われます。

関連事項

片対数グラフ
両対数グラフ
原稿用[[紙]]
Excel方眼紙

外部リンク

* 任天堂の『スーパーマリオメーカー』公式サイトでは、宮本茂氏が『スーパーマリオブラザーズ』のデザインに使用した方眼紙「BG Planning sheet」が公開されています。

このように、方眼紙は多種多様な種類があり、それぞれが特定の用途や目的に合わせて設計されています。これらの情報を理解することで、より効果的に方眼紙を活用することができるでしょう。

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