日清オイリオグループ

日清オイリオグループ株式会社

日清オイリオグループ株式会社は東京都中央区を本社とする、日本の大手製油会社です。家庭用食用油市場では国内首位のシェアを誇り、調味料など多岐にわたる食品を手掛けています。そのコーポレートステートメントは「植物のチカラ」で、このフレーズは登録商標にもなっています。

歴史と沿革

日清オイリオグループの起源は1907年にさかのぼります。この年、大倉喜八郎と松下久治郎によって設立された日清豆粕製造株式会社がその始まりです。社名は日本の「日」と中国の「清」を組み合わせて名付けられました。当初は大豆油と大豆粕の製造および貿易を行っていましたが、1918年には日清製油株式会社に改名し、1930年代には日本初のサラダ油「日清サラダ油」を発売しました。

2002年には、日清製油はリノール油脂およびニッコー製油との経営統合を経て、持株会社として日清オイリオグループ株式会社に商号を変更しました。この期間に日清製油部門が分社化され、日清オイリオが設立されました。2004年には、これらの企業が合併し、現在の形態が確立されました。

ブランドと製品

日清オイリオグループは、家庭用・業務用ともに多様な製品を展開しており、特に「日清」ブランドが広く知られています。近年の注目商品には、2024年2月に発売予定の「日清ヘルシークリア」があり、発売から僅か2ヶ月で累計出荷100万本を達成しました。

代表的な製品には、「日清キャノーラ油」、ヘルシー系の「日清MCTオイル」や「日清アマニ油」、「日清サラダ油」などが含まれます。また、BOSCOオリーブオイルや純正ごま油などもラインナップに加わり、多様なニーズに応えています。さらに、特定保健用食品も積極的に展開しており、健康に配慮した商品開発を進めています。

企業活動とCSR

日清オイリオグループは、食と医療の融合を目指し、業務提携を通じた新しい挑戦も行っています。特に、食用油脂関連商品では、財団法人日本オリンピック委員会（JOC）のオフィシャルパートナーとしても活動しています。

広告展開に関しても、横浜F・マリノスのユニフォームスポンサーとして知られ、CMには名だたるタレントやキャラクターを起用しています。2024年には、日清サラダ油が発売100周年を迎えるため、特別なキャンペーンも予定されています。

今後の展望

最新の中期経営計画「日清オイリオグループビジョン2030」では、持続可能性や健康志向製品の開発に力を入れています。経済産業省からの「DX認定事業者」選定を受けて、デジタル技術を活用し、製品開発やマーケティングにおいても革新を進めていく見込みです。

日清オイリオグループは、油の専門としての強みを活かしつつ、今後も市場におけるリーダーシップを維持し、新しい挑戦を続けていくことでしょう。

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