日立市かみね動物園

概要

日立市かみね動物園は、茨城県日立市にある市営の動物園で、日立市かみね公園内に位置しています。園内からは太平洋を一望できる美しい景観が楽しめます。1957年の開園以来、動物たちの飼育に力を入れており、日本初の繁殖成功例や世界初のカバの双子誕生など、数々の記録を打ち立ててきました。近年は、動物たちの自然な姿を観察できる行動展示にも力を入れています。

歴史

1956年: 日立市神峰公園（現かみね公園）が都市公園法の適用を受け、園内でニホンザルやツキノワグマを飼育開始。これが動物園の始まりとなりました。
1957年: 神峰動物園として開園。当初は入園料無料でした。
1958年: インドゾウ「みね子」の飼育開始を機に有料化。
1969年: 北園が開園。キリン、カバなどの大型動物やフラミンゴの飼育を開始。
1971年: 日立市かみね動物園に改称。
1980年: カバの双子が世界で初めて誕生。爬虫類舎が完成。
1983年: 国内で初めてヒムネバトの繁殖に成功。
1993年: かみね動物資料館が完成。世界最高齢のラマ「シーナ」が死亡。
1997年: 入園者が1400万人を達成。
2004年: 年末年始を除き無休となる。
2007年: 開園50周年を記念して、シンボルキャラクター「かみねっちょ」が誕生。
2008年: 新チンパンジー舎が完成。
2009年: 新動物園管理事務所「ふれあいプラザかみね」、ゾウの屋外グラウンド完成。
2011年: 旧アザラシ舎をペンギン舎に改装。東日本大震災で旧ペンギン舎倒壊。被災者のため震災後1ヶ月間無料開放。新サル舎「サルの楽園」が完成。
2012年: 新クマ舎「クマのすみか」が完成。
2017年: 国内最高齢のカバ「バシャン」が死亡。
2018年: 爬虫類と日立市の鳥ウミウを展示する「はちゅウるい館」が開館。けものフレンズとコラボレーション。
2020年: 新ニホンザル舎「ニホンザルのひろば」が完成。
2021年: 新レッサーパンダ舎「レッサーパンダの竹林」が完成。
2022年: 新猛獣舎「がおーこく」が完成。
2023年: 新ビーバー舎「アメリカビーバーのダム」が完成。

施設

園内には、動物たちの生態を間近で観察できる様々な工夫が凝らされています。

ゾウ舎: ゾウが鼻を伸ばせるよう柵の間隔が広げられており、餌やり体験ができます。
こども動物園: ウサギやモルモットと触れ合うことができます。
ペンギン舎: 池の水面を目線の高さにすることで、ペンギンが泳ぐ姿を間近に観察できます。
チンパンジー舎、サル舎: タワーの間に木材やロープの橋を渡した行動展示を取り入れ、動物たちの自然な姿を見ることができます。

開園時間は毎日午前9時から午後5時までです。

飼育動物

約70種、500頭/匹/羽程度（「はちゅウるい館」オープン後は約100種、570頭/匹/羽）の動物たちが飼育されています。主な飼育動物は以下の通りです。

ゾウ
キリン
カバ
フラミンゴ
チンパンジー
ニホンザル
レッサーパンダ
ペンギン

所在地とアクセス

所在地: 茨城県日立市宮田町5-2-22
アクセス: JR常磐線日立駅から日立電鉄バス（行き先番号74〜84）で「神峰公園口」下車

みねこクラブ

かみね動物園の運営を応援する地域住民のボランティアグループです。動物園グッズの製造販売、園内環境整備、イベントのサポーターなどを行っています。応援歌『動物園へゴーゴー』を作り、園内で放送しています。

テレビ・映画

かみね動物園は、以下のような映像作品のロケ地としても利用されています。

ドラマ『奇跡の動物園〜旭山動物園物語〜』（フジテレビ系）（2006年）
映画『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』（2009年）
ドキュメンタリー『素敵な宇宙船地球号〜赤字動物園の挑戦！〜』（テレビ朝日系）（2006年〜2008年）
バラエティー番組『天才!志村どうぶつ園』（日本テレビ系）（2011年）
実写映画『魔女の宅急便』（2014年）
* ドラマ『君の花になる』（TBSテレビ）（2022年）

まとめ

日立市かみね動物園は、動物たちの自然な姿を観察できるだけでなく、地域住民に愛される動物園として様々な活動を続けています。太平洋を見渡せるロケーションも魅力の一つで、大人も子供も楽しめる場所です。

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