明治大学ラグビー部

明治大学体育会ラグビー部について

明治大学体育会ラグビー部（MEIJI UNIVERSITY Rugby Football Club）は、関東大学ラグビー対抗戦Aグループに属するラグビーチームであり、愛称は「メイジ」。1982年に記録した全国大学ラグビータイトルの数は21回に上り、さらには日本選手権でも1度の優勝を誇ります。さらに、7人制ラグビーでも実績を残しており、ジャパンセブンズでの優勝を含む多くのタイトルを保持しています。

創部と発展の歴史

1922年に明治大学において創部され、翌年には正式に承認を受けました。部のエンブレムであるペガサスはチームのスピリットを象徴し、選手たちの前向きな姿勢を表現しています。特に、強力なフォワードを持つチームスタイルは「重戦車」とも称され、多くの勝利を収めてきました。1929年から67年間監督を務めた北島忠治氏の言葉「前へ」は、選手たちのモチベーションの源でもありました。

明治大学ラグビー部は、大学ラグビー界において長きにわたり中心的な存在であり、早稲田大学との「明早戦」は特に有名な伝統の一戦です。この対抗戦は、日本ラグビー界を代表する重要な試合とされています。1972年から1982年にかけての11年間、明治は大学選手権決勝に進出し、5回の優勝を掴みました。1975年には初の日本ラグビーフットボール選手権大会で優勝を果たし、大きな歴史を刻みました。

観客席の混乱と復活

学生ラグビー界での人気を一手に引き受けていた同クラブは、1982年の明早戦では国立競技場に66,999枚の入場券が売り切れ、その当日は観客の混雑が見られました。この試合は入場発券数で歴史的な記録を打ち立て、当時の国立競技場の定員を大幅に超えた観客が集まるという異例の事態となりました。

1990年代には圧倒的な強さを誇り、選手たちは数多くのタイトルを獲得し続けましたが、2006年には合宿所近くの住民とのトラブルも発生したことがあります。このような出来事も含め、ラグビー部はさまざまな課題に直面しながらも、進化を続けてきました。

近年の戦績と国際交流

2010年度の対抗戦では全勝の期待がかかりましたが、早稲田大学との接戦に敗れ、悲願の復活優勝を逃します。しかし、2012年度には明早戦での劇的な逆転勝利を収め、14年ぶりに対抗戦グループ優勝を飾りました。以降も大学選手権決勝に進出するなど、チームの強化を図ってきた結果、特に2018年度には天理大学との決勝戦で22年ぶりに優勝を果たしました。

国際交流の面でも、1927年には早くも海外遠征を行い、以降はオックスフォード大学やケンブリッジ大学など、名門校との交流試合を実施。2022年には海外の大学を招聘し、国際的な親善試合や交流イベントを開催するなど、グローバルな視点での活動も展開しています。

日本ラグビー界をリードし続ける明治大学ラグビー部は、これからも新たな伝説を作り出していくことでしょう。

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