明治学院高等学校

明治学院高等学校について

明治学院高等学校は、東京都港区白金台に位置する私立の高等学校で、日本における最も古いキリスト教系の教育機関です。生徒一人ひとりの個性を大切にし、自由で多様な教育を志向しているこの学校は、明治学院大学の系列校としても知られています。

沿革

この学校の歴史は1863年に遡ることができます。アメリカの長老派教会に属する宣教医、ジョン・カルビン・ヘボンによって横浜で始まったヘボン塾がその源流です。1886年には「明治学院」という名称が採用され、翌年には学校の校地が白金に移されました。1907年には詩人・小説家の島崎藤村が作詞した校歌が制定され、1991年には男女共学に移行しました。そして2022年には新しい校舎が完成し、これからの教育環境をさらに整えました。

大学進学

明治学院高等学校の特筆すべき点の一つが、明治学院大学への進学に際して「特別推薦」という内部試験制度が存在することです。これにより、生徒の約3割から4割が明治学院大学に進学する傾向にあります。しかし、近年では他大学への進学希望者が増加しているものの、受験制度の変更によって内部推薦を利用する生徒も増えています。

具体的には、学年成績上位30%の生徒は書類審査を受ける「A推薦」、そして30%から80%の間に位置する生徒は書類審査に加え、面接試験や小論文試験を必要とする「B推薦」となります。これにより、生徒が自分の進路を選択しやすい環境が整っています。

部活動

明治学院高等学校では、体育会系の部活動が豊富であり、陸上部や軟式野球部は関東大会に進出するなど優れた成績を収めています。サッカー部やアメリカンフットボール部なども都大会での活躍が見られます。
文化系の活動も盛況で、特にブラスバンド部は2009年の東京都吹奏楽コンクールで金賞を受賞するなど、活発です。その他にも、ギター部、美術部、写真部、ESS部など多岐にわたるクラブ活動が行われています。

制服

明治学院高等学校は自由な校風で知られていますが、制服も定められています。男性は紺ブレザーにグレーのズボン、白いワイシャツと2色のネクタイを着用します。一方、女性は紺ブレザーにチェックスカート、白いブラウスと2色のリボンを身に着けます。その他にも、靴下は白またはハイソックスの2色から選べ、鞄は自由です。

著名な出身者

この学校からは多くの著名人が輩出されています。詩人の島崎藤村や、文化勲章を受章した洋画家和田英作などがその代表例です。また、国会議員や実業家、文化人など、多彩な分野で活躍する卒業生がいます。

交通アクセス

学校へのアクセスも良好です。都営地下鉄浅草線の高輪台駅からは徒歩約6分、また東京メトロ南北線や都営地下鉄三田線の白金台駅からは徒歩約10分です。また、品川駅や目黒駅からのバスも利用でき、便利な交通手段が揃っています。

結論

明治学院高等学校は、その歴史、教育方針、部活動、制服など、さまざまな側面において魅力的な学び舎です。キリスト教の理念に基づいた教育が行われるこの学校は、多様性を尊重しながら生徒たちの成長を支援しています。

もう一度検索