有松駅

有松駅の概要

有松駅（ありまつえき）は、愛知県名古屋市緑区有松に所在する名古屋鉄道名古屋本線の駅であり、駅番号はNH25です。この駅は1927年に開業し、近年に至るまで多くの変遷を経てきました。

歴史

有松駅は、1917年（大正6年）5月8日に愛知電気鉄道有松線有松裏駅として開業しました。当初は終着駅となっていましたが、1935年8月1日に名岐鉄道との合併により名古屋鉄道の一部となりました。1943年には駅名が「有松駅」に改称され、1970年には準急停車駅に昇格しました。

1977年には駅舎が改築され、上り線には木造の2階建て駅舎、下り線には平屋の駅舎が設置されました。その後、2001年に橋上駅舎が使用開始となり、これにより改札口が1つに統合されました。また、トランパスの供用が2004年から始まり、2011年にはICカードmanacaの導入も行われました。

2024年には特殊勤務駅となる予定です。

駅構造

有松駅は、8両編成に対応した相対式の2面2線ホームを持つ橋上駅です。特殊勤務駅として、窓口の営業時間は7:30から12:00と13:00から20:00まで設定されています。2024年の改定までは終日駅員が配置されていましたが、現在は分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類されます。

駅舎は1977年に改築されたもので、2021年の再開発に伴い、駅前にはペデストリアンデッキが設けられ、イオンタウン有松と直結しています。さらに、専門学校に通う生徒たちの通行を考慮した踏切を跨ぐ歩道も整備されています。

利用状況

2020年度における有松駅の1日平均乗降人員は約12,200人であり、2013年度には13,826人を記録していました。これにより名鉄全駅中でのランキングは24位、名古屋本線内では13位に位置します。周辺地域に鳴海団地や桶狭間団地があり、人口増加に伴い利用者が増加しています。駅は準急停車駅として特に多くの乗車人員を誇り、国府駅や堀田駅よりも多くの利用があります。

毎年開催される「有松絞りまつり」では、当駅が中心となり多くの急行が臨時停車するなど、地域の観光地としての役割も果たしています。最近では通勤・通学利用に加え、観光客の利用も増加しています。

駅周辺の施設

有松駅が所在する地域は、名古屋市に編入される前に愛知郡鳴海町や知多郡有松町に属しており、今では緑区有松として知られています。重要な交通路である愛知県道237号新田名古屋線に隣接する踏切が存在し、この踏切はボトルネックとなり問題視されています。

バス路線も多く運行されており、名鉄バスが鳴海団地や大府駅を結んでいます。また、名古屋市営バスも数路線が運行しているため、駅周辺のアクセスも良好です。

結論

有松駅はその豊かな歴史と現代の交通の中心地として、多くの人々に利用され続けています。今後もさらなる発展が期待される地域の重要な駅です。

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