末廣神社

末廣神社（すえひろじんじゃ）

大分県玖珠町に位置する末廣神社は、三島・大山祇信仰を奉じる由緒ある神社です。この神社は、三島公園内に鎮座し、訪れる人々に静けさと歴史的な魅力を提供しています。公園自体は、城のような美しい構造で知られ、同じく森藩の飛び地であった日出町に存在する大山積神社とも共通の特徴を持っています。

歴史

末廣神社の歴史は慶長6年（1601年）に遡ります。この年、森藩の藩主であった来島康親が、故地である伊予国大三島の大山祇神社を勧請して三島神社を創建しました。森林に囲まれた優美な神社は、森藩がその規模の大きさゆえに城を持つことができなかったことに起因しています。

森藩は角埋山の山麓に政庁を設け、森陣屋として藩の運営を行いました。第八代藩主、久留島通嘉の時代にあたる1837年には、この三島神社の改築を口実に大規模な改修が実施されました。これにより、神社とその周辺はまるで城構えのような形に整えられ、今の三島公園の姿へと繋がっていったのです。

1872年には、妙見宮（天御中主神）が合祀され、翌年1873年には郷社としての地位を得て、社名が末廣神社へと改められました。この神社は1936年には県社に昇格し、その重要性はますます高まっています。

さらに、1996年には、本殿が1828年に完成したものとして県指定文化財に認定され、歴史的な価値が再認識されました。

祭神と境内社

末廣神社の主要な祭神は大山積神であり、この神は自然や農業の神として広く信仰されています。また、合祀されている天御中主神も、重要な神格として信仰されています。

境内には多くの社があり、特に五社殿には厳島社、大国社、八雲社、秋葉社、稲荷社が奉納されており、それぞれが特有の信仰を持っています。また松尾社や不動尊も、神社を訪れる人々に敬われています。

まとめ

末廣神社は、その美しい公園の中に静かに佇み、多くの信仰を集めている神社です。歴史的な背景とさまざまな祭神の存在が、この地を訪れる人々に深く心に響く体験を提供しています。訪れた際には、その歴史や文化を感じ取ることができるでしょう。

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