札幌市円山動物園

札幌市円山動物園：北海道の自然と動物との出会いの場

札幌市円山動物園は、北海道札幌市中央区円山公園内にある、札幌市環境局が運営する動物園です。1951年の開園以来、北海道を代表する動物園として、長年にわたり市民に愛され続けてきました。

歴史と発展

動物園の開園は、1948年に恩賜上野動物園の技師が札幌市長に開設を提案したことがきっかけでした。1950年に上野動物園の移動動物園が札幌で開催され、その成功が、動物園建設の機運を高めました。

当初はヒグマやエゾシカなど、わずか数種類の動物しかいませんでしたが、市民からの動物寄付が相次ぎ、開園から数ヶ月で50種類以上、100点以上の動物が飼育されるようになりました。

1974年には年間入園者数が124万7千人をピークに迎えましたが、その後は減少傾向に転じ、2003年には旭川市旭山動物園に首位を譲りました。しかし、その後インフラ整備や年間パスポートの導入などを進めた結果、入場者数は再び増加傾向にあります。

動物と飼育

2018年時点では、昆虫類を除く169種939点の動物が飼育展示され、園の総面積は22万4,780㎡に及びます。

円山動物園は、飼育下での繁殖が難しいとされるホッキョクグマの繁殖に成功していることで知られています。2000年以降、複数のホッキョクグマの赤ちゃんが誕生しており、その成功は国内外で高く評価されています。

また、飼育員の手によって大切に育てられたチンパンジー「レディ」は、テレビ番組などで数多く取り上げられ、来園者の人気を集めました。

施設と見どころ

園内には、様々な動物を展示する施設が数多くあります。

主な施設:

動物科学館
猛きん舎
カンガルー館
フクロウとタカの森
こども動物園
ビーバーの森
リスザルドーム
どさんこの森
サル山
オランウータンとボルネオの森 (2024年春オープン)
モンキーハウス
チンパンジー館
わくわくアジアゾーン
アフリカゾーン
ゾウ舎
は虫類・両生類館
総合水鳥舎
熱帯鳥類館
エゾシカ・オオカミ舎
エゾ[[ヒグマ]]館
* ホッキョクグマ館

これらの施設では、北海道の固有種をはじめ、世界各地の様々な動物を観察することができます。

さらに、2013年には、遊園地跡地に「遊具広場まるっぱ」がオープンしました。ジャングルジムやアスレチックなど、子どもたちが楽しめる遊具が設置されています。

アクセス

札幌市営地下鉄東西線円山公園駅から徒歩15分、または路線バスで約8分です。専用の駐車場はありませんが、近隣に円山公園の駐車場があります。

まとめ

札幌市円山動物園は、動物とのふれあいを通して自然を学び、楽しめる場所です。北海道の豊かな自然と、多様な動物たちとの出会いを求めて、ぜひ訪れてみてください。また、動物園の歴史や、ホッキョクグマの繁殖成功など、様々な側面から見ても、魅力あふれる施設です。

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