札幌観光バス

札幌観光バス株式会社について

札幌観光バス株式会社（さっぽろかんこうバス）は、北海道札幌市清田区に本社を構え、貸切バス事業および観光関連サービスを提供する企業です。1964年に設立された同社は、観光バス業界の中でも特に注目を集めており、近年はユニークなサービスや新しい取り組みを通じて事業を拡大しています。

沿革

同社は、名古屋鉄道の出資により設立されました。1995年には新しい社屋や整備工場が完成し、2006年には名鉄グループから独立した後、ジェイ・コーチグループに参加しました。2011年には、高級チャーターリムジン事業「クールスター」を始め、2012年にはさらに株式がアクセシビリティ中心の企業へ譲渡されました。2020年には北見バスを完全子会社化し、様々な新しい事業を開始しています。

特徴とサービス

「Brighten up HOKKAIDO～北海道を輝かせよう」というスローガンのもと、同社は道内で数少ない正社員のバスガイドを育成しています。旅行業も手掛けており、自社で開発した多彩なツアーを提供しています。特に、2021年の夏に始めた「大型バス運転体験ツアー」は人気を集め、新型コロナウイルスの影響による収益の減少を克服する手段ともなっています。

デジタルコンテンツの発信

2020年10月、同社は公式YouTubeチャンネル「なまらさっかんさん」を開設し、新型コロナウイルスの影響に対抗するため、現役のバスガイドが道内観光の魅力を発信しています。また、ポッドキャストも運営しており、オンラインバスツアーなど多様なコンテンツを展開しています。2022年度には新しいバスガイドの採用が再開され、同社の活動はメディアでも取り上げられることが増えています。

定期的な行事や研修制度

毎年実施される入社式の後には、新入社員がバスに乗り札幌市内を遊覧する恒例行事が行われています。この行事は、社内の先輩が新入社員にガイドを行う形式で、若手の育成に力を入れています。

貸切バス事業の展開

貸切バス事業は、主に札幌運輸支局管内と苫小牧市を中心に展開されており、2023年1月時点で32台のバスが登録されています。日野「セレガ」や三菱「エアロエース」など、多様な車両を使用し、安全性の向上に努めています。

シャトルバスの運行

夏季には、札幌駅と新千歳空港をつなぐ「セタプクサ号」を運行し、観光客に便利な移動手段を提供しています。また、他の観光バスとの連携も行っており、地域の観光振興に貢献しています。

系列会社

札幌観光バスは、北海道二次交通株式会社や北海道北見バスなど複数の関連会社を有し、相互に協力し合って事業を発展させています。観光業界の変化に柔軟に対応し、地域の観光を支える重要な役割を果たしています。

以上のように、札幌観光バス株式会社は、観光業界の中での革新的な取り組みや多様なサービスを通じて、北海道の魅力を発信し続けています。

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