杉並学院高等学校

杉並学院高等学校 (すぎなみがくいんこうとうがっこう)

杉並学院高等学校は、東京都杉並区阿佐谷南二丁目に位置する私立の高等学校で、略称は「杉学（すぎがく）」です。元々は中高一貫教育を行っていたため、かつては杉並学院中学校が併設されていましたが、2020年に廃校となりました。

沿革

この学校の歴史は、1923年に「奥田裁縫女学校」として創立されたことに始まります。初代校長は奥田艶子です。創立当初は東京府小石川区大塚に校舎があり、その後1926年に現在の場所である豊多摩郡杉並町馬橋に移転しました。1927年には寄宿寮が設けられるなど、徐々にその規模を拡大していきました。

その後、「財団法人 相愛学園」への名称変更を行い、1940年11月には前田蓬に譲渡され、「前田高等家政女学校」として再編成されます。その後も改称を重ね、1947年には学制改革により「菊華中学校・高等学校」となりました。2000年に男女共学化が実施され、校名が「杉並学院中学校・高等学校」へと変更されました。2017年には中学校が休校し、2020年には正式に中学校が廃校となっています。

校舎

杉並学院高等学校の校舎は、2000年の共学化を契機に大規模な改築が行われました。校舎はオレンジ、黄色、青の三色でデザインされており、南ヨーロッパの街並みをイメージした外観になっています。この外観は、地域住民が集まる場となることを願って設定されています。また、学校は情報教育に力を入れており、校内には無線LANが整備され、主要施設にはWebカメラが設置されています。特に、パソコン室やパソコンラウンジ（現在は図書ラウンジLILOとして利用）など、IT環境が充実しており、生徒が技術に触れる機会を多く提供しています。さらに、屋上にはゴルフ練習場も設置されています。

部活動

合唱部

合唱部は、前身の菊華高等学校の時代から全日本合唱コンクールにおいて数々の上位入賞を果たしています。伝統的に女声合唱が中心ですが、男子部員の増加に伴い、2007年からは混声合唱や男声合唱でも出場しています。特に、NHK全国学校音楽コンクールや全日本合唱コンクールでの実績が豊富です。

ゴルフ部

同部は以前、プロゴルファーの石川遼や薗田峻輔が在籍していたことでも知られています。

その他の部活動

運動部として、合気道部、剣道部、硬式テニス部、サッカー部、バレーボール部などがあり、文化部には美術部や演劇部、科学部など多種多様な活動が行われています。特に、吹奏楽部や軽音楽部も活発に活動しており、生徒の自由な表現が促される環境が整っています。

交通

杉並学院高等学校へのアクセスは、高円寺駅および阿佐ケ谷駅から徒歩約10分の距離にあります。

関係者

著名な学校関係者として山東昭子、錦織淳、島村宜伸のような元理事長たちの存在があり、卒業生には女優の浅丘ルリ子や天海祐希、プロゴルファーの石川遼といった多彩な才能が所属していることがわかります。

まとめ

杉並学院高等学校は、長い歴史を持つ教育機関であり、多岐にわたる部活動や教育方針を通じて、生徒の成長をサポートしています。地域社会とも連携しながら、未来を担う人材を育んでいくことを目指しています。

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