村さ来

村さ来（むらさき）について

「村さ来」は焼肉坂井ホールディングスが展開する居酒屋ブランドであり、1973年に東京都世田谷区経堂で創業されました。創業者の清宮勝一は、当時の酎ハイがただ焼酎を炭酸水で割るだけだったのに対し、シロップを加えることで多彩な味を提供することを考案しました。これにより、「村さ来」は若者の間で人気を集め、1980年代にはシロップ入りの酎ハイが大流行しました。結果として、800店以上を展開する全国的な居酒屋チェーンへと成長を遂げました。

1976年には、フランチャイズの第1号店を世田谷区代沢に開店し、同年12月には株式会社日本料飲コンサルタンツを設立しました。これを機にフランチャイズ方式によって多店舗展開を推進し、各県に地区本部を設置して出店を加速させました。1982年と1983年には、年間で100店舗を超える加盟店が新たに参加し、1985年には全国に地区本部が整備され、全国チェーンとして確立しました。1990年4月には、社名を「株式会社村さ来本社」に変更し、資本金も増資されました。

しかし、業績はバブル経済の崩壊と同時に悪化し、FC加盟店の増加に社内整備が追いつかなくなってしまいました。1990年には消費者金融レイクの傘下となり、その後1994年には冷凍食品を製造・販売する株式会社加ト吉（現：テーブルマーク）の傘下に入ります。

2009年8月には社名を「フードインクルーヴ株式会社」に変更し、この時点で「加ト吉」の完全子会社でした。加ト吉も2008年に日本たばこ産業（JT）に買収され、その結果「村さ来」はJTの孫会社となりました。2010年5月20日には、外食チェーンや学習塾を展開するジー・コミュニケーションがテーブルマークからフードインクルーヴの全株式を取得し、同年7月1日にはジー・テイスト（現在の焼肉坂井ホールディングス）がフードインクルーヴを吸収しました。

2010年3月期の実績時点での店舗数は220店舗となっていました。「村さ来」はかつて、つぼ八、養老乃瀧と並んで居酒屋業界の「御三家」として知られていましたが、今日ではモンテローザ、ワタミ、コロワイドがその地位を占めています。

事業所

• - 東京支社（東京都中央区）
• - 関西支社（大阪府大阪市淀川区）

「村さ来」の居酒屋スタイルにおける独自の取り組みや歴史は、日本の外食文化の一部として現在でも親しまれており、全国各地にファンを抱えています。公式ウェブサイトにアクセスすることで、さらに詳細な情報を得ることも可能です。

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