村瀬幸浩

村瀬幸浩

村瀬幸浩（むらせ ゆきひろ、1941年11月2日 - ）は、日本の教育者であり、ジェンダーフリー、性の自己決定権、女性学、男性学といったテーマに関する研究と教育活動で知られています。

略歴

愛知県名古屋市で生まれた村瀬幸浩は、東海中学校・高等学校時代にはバスケットボールに熱中しました。1960年に東京教育大学体育学部に入学し、在学中は丹下保夫に師事する傍ら、デューイ、マカレンコ、ペスタロッチらの教育思想を学びました。1964年に同大学を卒業後、和光高等学校の保健体育教諭として25年間教鞭を執りました(1989年まで)。

和光高等学校退職後は、一橋大学や津田塾大学でセクソロジーの講師を2015年まで務めました。また、東京女子大学でも講師を務めています。

1982年には、"人間と性"教育研究協議会の設立に参画し、幹事として活動するとともに、『季刊SEXUALITY』誌（エイデル研究所刊）の編集にも携わりました。日本思春期学会名誉会員でもあります。

主な活動と著書

村瀬幸浩は、長年にわたり性教育の分野で精力的に活動し、多数の著書を執筆しています。これらの著書を通じて、子どもから大人まで幅広い層に向けて、性の多様性や自己決定の重要性について啓発してきました。

著書一覧（一部）

『授業のなかの性教育 母と教師の実践ノート』（民衆社） 1975
『思春期を生きる 中学生のからだとこころ』（民衆社） 1981
『明日への性教育』（青木書店） 1985
『愛とこころの性教育 ためらわないでお母さん!』（あゆみ出版） 1987
『素敵にコミュニケーション おとなのための性教室』（大月書店） 1989
『男性解体新書 柔らかな共生と性教育の革新のために』（大修館書店） 1993
『21世紀・性と性教育のゆくえ』（大月書店） 1998
『性のこと、わが子と話せますか?』（集英社新書） 2007
『男子の性教育 柔らかな関係づくりのために』（大修館書店） 2014
『50歳からの性教育』(河出新書) 2023

共編著

『青年のためのヒューマンセクソロジー 21世紀を生きるあなたへ』（一橋出版） 1988
『オフィスにもちこまれる性 セクシュアル・ハラスメントの探求』（大月書店） 1990
『性愛対話』（柏書房） 1999
『素敵にシニアライフ 老いに向かって生きるふたり』（大月書店）） 2008

性教育への貢献

村瀬幸浩の活動は、性教育の分野において多大な影響を与えており、その著書や講演を通じて、多くの人々が性に関する知識を深め、自己肯定感を高める上で重要な役割を果たしています。ジェンダーやセクシュアリティに関する多様な視点を提供し、包括的な性教育の推進に貢献しています。

参考文献

* 村瀬幸浩 - Wikipedia

もう一度検索