東亜プラン

株式会社東亜プラン

株式会社東亜プラン（とうあプラン、TOAPLAN Co., Ltd.）は、日本のゲーム開発企業であり、1984年から1994年にかけて特に業務用のシューティングゲームを手掛けていました。東京の杉並区清水に本社を置き、当初は他社からの委託による開発を行なっていました。2001年にアリーナ株式会社として設立された後、2011年11月に現在の社名に変更されました。この時点での代表取締役には、旧社の社長である林泰三が就任しています。

企業の背景と設立

東亜プランの設立は、オルカの倒産後に在籍していたソフトチームが新たにクラックスを設立し、さらなる経営難を経て東亜企画に移行したことから始まります。東亜企画は1979年に設立され、傘下のゲームソフト部門が東亜プランとして独立しました。創業当初の開発環境は簡素でありながらも、そこからゲーム制作がスタート。この初期は主にタイトーの下請けとして作品を製作していました。

成功と転機

1990年代に入ると、東亜プランは『究極タイガー』での成功を機に知名度を上昇させ、自社ブランドでのゲームリリースも行うようになりました。特に、縦スクロールシューティングゲームの「フライングタイガースシリーズ」は多くのファンを獲得し、シューティングゲーム市場での地位を確立しました。『達人王』のような高難度作品も制作され、シューティングゲームの高難易度ブームを牽引しましたが、これが結果的に一般プレイヤーの減少を引き起こす要因ともなりました。

経営の厳しさと倒産

しかし、1990年代後半にはゲームの人気が対戦格闘ゲームに移行していく中で、東亜プランは厳しい状況に直面します。結局、1994年7月4日に破産という結果に至りました。この後、多くのスタッフがケイブを設立し、アーケードゲームの制作を継続することになります。

知的財産権の管理

倒産後は、東亜プランの知的財産権が長い間行方不明となり、ゲームの移植や音楽のCD化が不可能でしたが、2011年に版権元が発見されたことが報じられました。後に、株式会社TATSUJINが設立され、東亜プランの旧作品を扱う可能性が生まれました。2022年にはEmbracer GroupがTATSUJINを買収し、東亜プラン作品の版権も取得し、以降、より多くの作品がリリースされています。

開発した主なアーケードゲーム

東亜プランが開発した代表的なアーケードゲームには、『タイガーヘリ』や『BATSUGUN』などがあり、多くのファンから支持を得ています。また、これらの作品には著名なクリエイターたちが関与しており、今なおその影響は色褪せていません。 彼らは後に独立した会社を設立したり、他のゲーム会社で活躍したりしました。特に、弓削雅稔は現在株式会社TATSUJINの代表取締役として活躍しており、かつての名作を後世に伝える役割を担っています。

現在と未来

2023年には、TATSUJINがいくつかの新作タイトルを発表し、東亜プランの作品は新たな世代に受け継がれていっています。シューティングゲームの先駆者としての歴史を持つ東亜プランは、今なお多くのファンに愛され続けています。

もう一度検索