東京応化工業

東京応化工業株式会社の概要

東京応化工業株式会社（TOKYO OHKA KOGYO CO., LTD.）は、日本の化学材料製造企業であり、特に半導体やプリント基板製造に欠かせないフォトレジストという感光性樹脂の製造において、世界トップクラスのシェアを誇ります。1950年代から現在にかけて、同社は様々な革新を続けており、技術の進化と市場のニーズに対応してまいりました。

沿革

東京応化工業の歴史は1936年にさかのぼります。創業者の向井繁正が東京市品川区に東京応化研究所を設立したことから始まりました。1940年には会社を東京応化工業株式会社へと改組し、以後はフォトレジストの生産に力を入れてきました。1962年にはプリント基板用フォトレジストであるTPRシリーズの生産を開始し、1968年には半導体用のネガ型フォトレジストOMRシリーズを市場に投入しました。

1972年には国産初の半導体用ポジ型フォトレジストであるOFPRシリーズを開発し、その後の技術革新を経て、1986年には東京証券取引所の2部に上場、1990年には1部への指定替えを果たしました。また、1991年と1995年にはLCDカラーフィルター用フォトレジストなども開発し、多様な製品ラインを展開しています。

21世紀に入ると、本社を現在の川崎市に移転し、国際的な展開を進める中で新たな拠点を次々と開設しました。2012年には韓国での合弁会社、2014年には台湾に工場を設立し、近年では上海にも拠点を展開しました。こうした活動を通じて、世界中の顧客ニーズに応える姿勢を強化しています。

事業内容

東京応化工業は、以下のような多岐にわたる事業分野で活動しています。

• - 半導体製造分野：半導体の製造プロセスに必要な材料を提供。
• - 半導体パッケージ・MEMS製造分野：より小型化・高性能化された製品を実現するための材料供給。
• - 3次元実装分野：多層にわたる電子部品を効率的に実装する技術を支える。
• - 液晶ディスプレイ製造分野：高性能なディスプレイ制作を支える顔料分散型フォトレジストの製造。
• - 新規事業分野：未開拓の市場へのアプローチと革新を追求。

国内外の拠点

東京応化工業の本社は神奈川県川崎市に位置し、相模事業所、湘南事業所など国内に複数の工場を展開しています。郡山工場や宇都宮工場、熊谷工場、御殿場工場、阿蘇工場など、各地で製品の生産を行っています。

さらに、海外にも拠点を持ち、アメリカ、台湾、中国、韓国などで活動を行っています。これにより、グローバルな市場でのニーズに迅速に対応することが可能です。

まとめ

東京応化工業株式会社は、フォトレジストの分野で確固たる地位を築くとともに、半導体やディスプレイ業界における先進材料の提供を通じて、今後も世界市場での競争力を強化していくことでしょう。技術革新とグローバルな展開を進める同社の今後の成長が期待されます。

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