東京青果

東京青果株式会社：青果卸売業界を牽引するリーディングカンパニー

東京青果株式会社は、東京都大田区の大田市場に本社を置く、青果物の卸売を専門とする企業です。業界では「東一」の通称で知られ、1947年の創業以来、日本の青果流通における重要な役割を担ってきました。

圧倒的な取扱高と業界への貢献

全国3500社にも及ぶ青果物卸売業者の中で、東京青果はトップクラスの取扱高を誇ります。その規模は、日本の青果流通における大きな影響力と信頼性を示しています。単なる卸売にとどまらず、消費者の健康増進にも貢献すべく、「ベジフルセブン運動」への参加や、青果物輸送用の保冷容器の共同開発など、積極的に社会貢献に取り組んでいます。

徹底した低温管理と物流効率化への取り組み

青果物の鮮度保持は、品質と消費者の満足度を左右する重要な要素です。東京青果は、産地から消費者の食卓に至るまで、徹底した低温管理システムの構築に力を入れています。2011年には、大田市場北口に保冷機能を備えた立体荷捌き施設を建設。この施設は、量販店向けに出荷を行う仲卸業者に貸し出され、従来の3,000トンから4,000トンへと処理能力を増強しました。この取り組みは、物流効率化と鮮度維持に大きく貢献しています。

積極的な業務提携とグループ化

東京青果は、事業拡大と業界の発展のために、積極的に他社との連携を図っています。2011年には食品総合商社最大手の国分グループ本社と業務提携を締結し、農産関連品の企画・調達・販売における共同戦略を策定。両社のネットワークを活かしたシナジー効果を生み出しています。

さらに2021年には、大田市場内で同業である東京神田青果市場（屋号：一印）をグループ会社化し、市場内の物流効率化と産地・顧客基盤の強化を図りました。同年には、JA全農との業務資本提携を発表。安定的な販路確保を目指し、実需者を明確にした青果物取引の強化に注力しています。

充実したグループ企業体制

東京青果グループは、連結子会社5社、持分法適用会社1社、持分法非適用関連会社2社を含め、多角的な事業展開を行っています。グループ各社は、それぞれの専門性を活かし、青果物の輸入販売、包装資材販売、荷捌き施設賃貸、卸売など、幅広い分野で事業を展開。これらグループ各社の連携により、より強固な供給体制と顧客へのサービス提供を実現しています。

未来へ向けた成長戦略

2023年には、社長交代を行い、新たな世代による経営体制へと移行。伝統と革新を融合させながら、今後の成長戦略を推進しています。東京青果は、今後も消費者のニーズに応える高品質な青果物の安定供給、そして業界をリードする企業として、更なる発展を目指し邁進していくことでしょう。

沿革

東京青果株式会社の歴史は、1947年の東印東京青果株式会社と東京丸一青果株式会社の設立に始まります。その後、合併や新規事業の展開、市場への移転などを経て、現在の業界最大手へと成長を遂げてきました。その歴史は、日本の青果流通の歴史と深く関わっており、数々の事業拡大や提携、グループ化を成功させてきました。

主要グループ会社

東一神田青果株式会社: 大田市場を拠点とする青果卸売会社
東京青果貿易株式会社: 青果物の輸入販売
東光商事株式会社: 包装資材用品販売
大田市場ロジスティクスセンター株式会社: 荷捌き施設の賃貸
東一川崎中央青果株式会社: 川崎市中央卸売市場北部市場を拠点とする青果卸売会社
東一宇都宮青果株式会社: 宇都宮市中央卸売市場を拠点とする青果卸売会社

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