東加古川駅

東加古川駅：地域に根ざしたJR山陽本線の駅

東加古川駅は、兵庫県加古川市平岡町新在家に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽本線（JR神戸線）の駅です。駅番号はJR-A78。地元住民の強い要望により、1961年10月1日に開業しました。当初は旅客営業のみでしたが、その後、待避線の設置や自動改札機の導入、ICOCA対応など、利用者の利便性向上のための改良が重ねられてきました。

駅の歴史：住民の願いから生まれた駅

東加古川駅の建設は、地元住民の熱意によって実現しました。建設費は地元が全額負担し、請願駅として開業。その後も、貨物駅建設計画や橋上駅舎化など、駅の発展に向けた取り組みが続けられてきました。国鉄分割民営化を経てJR西日本へ移管、そして「JR神戸線」の愛称を使用開始。阪神・淡路大震災による営業休止を経て、その後も順次設備の更新が行われました。近年では、みどりの券売機プラスの導入、みどりの窓口の営業終了、駅ナンバリングの導入など、時代の変化に合わせた対応も進んでいます。将来は、連続立体交差事業による高架化も予定されており、さらなる利便性向上と地域活性化が期待されています。

駅の構造と特徴：快適な駅空間

東加古川駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線の地上駅です。2006年には橋上駅舎が完成し、バリアフリー化も進んでいます。2番のりばは上下線共用の待避線で、660mの有効長を持ち、1,300tの貨物列車にも対応できるよう設計されています。駅は加古川駅の被管理駅として運営され、ICOCAなどのICカードも利用可能です。

利用状況とダイヤ：地域を支える交通の要衝

東加古川駅の1日平均乗車人員は、2021年度で約11,173人です。日中時間帯は1時間に4本の電車が停車し、朝夕は本数が増加します。大阪方面への列車は西明石駅から快速となるものが大半ですが、平日の朝には終点まで各駅停車の普通電車も運行されています。加古川方面への列車は、加古川行きと姫路行きが半々ずつ運行されています。

駅周辺環境：充実した生活圏

東加古川駅周辺は、商業施設や金融機関、教育機関などが充実しています。イオンモール、ニトリ、ドン・キホーテなどの大型商業施設に加え、複数の銀行支店や学校、病院なども近隣にあり、生活利便性の高い地域となっています。また、加古川バイパスや国道2号などの主要道路にもアクセスしやすく、車での移動も便利です。神姫バスによる路線バス網も整備されており、駅からのアクセスも良好です。

駅の将来：連続立体交差事業

東加古川駅を含む山陽本線の一部区間では、「JR山陽本線東加古川駅付近連続立体交差事業」が進められています。この事業では、約3.7kmの高架化により8か所の踏切を除去し、交通渋滞の解消や踏切事故の減少を目指しています。同時に、駅へのアクセス向上や交通ネットワーク強化、地域活性化も期待されています。この事業が完成すれば、東加古川駅はさらに利便性の高い駅として、地域の発展に貢献することでしょう。

まとめ

東加古川駅は、地元住民の熱意と努力によって発展してきた駅です。利便性の向上や地域の活性化に貢献するべく、これからも進化を続けていくでしょう。将来の高架化事業も視野に入れ、地域の中心駅として更なる発展が期待されます。

もう一度検索