東海大学海洋科学博物館

東海大学海洋科学博物館

東海大学海洋科学博物館は、キャンパス内の社会教育センターが運営する施設で、海洋科学に特化した博物館です。2022年度をもって有料の入館を終了し、2023年度からは見学エリアを1階のみに制限した事前予約制の無料公開へと移行しました。

概要

博物館は、大学の教育研究の一環として開設されており、海洋関連の知識を一般市民に広めることを目的としています。特に、2015年の時点で当館には日本で唯一、オスとメスのメガマウスの剥製がそろっています。1998年には、日本動物園水族館協会の『古賀賞』を受賞するなど、教育的な貢献も認められています。

施設と活動

博物館は、東海大学自然史博物館や三保研修館と連携しながら、学芸員による社会教育活動を推進しています。大学内に設置されたこの博物館では、海洋学部が中心となって、海洋に関する教育・研究が行われています。特に注目すべきは、1998年から始まる年報や研究報告の発行を通じて、海洋科学の普及に努めています。また、2026年に予定されている静岡市の海洋文化施設との連携を視野に入れつつ、博物館としての使命を果たすために新たな一歩を踏み出しているのです。

沿革

この博物館は、1970年に開館し、以来数々の成果を挙げてきました。特に、1977年には世界初のカクレクマノミの繁殖に成功を収め、海洋生物の育成や繁殖技術の発展に寄与してきました。1986年にはマリンサイエンスホールを開設し、より多くの訪問者に対して教育的な体験を提供することに注力しました。その後も、日本動物園水族館協会から数回にわたって繁殖賞を受賞し、海洋生物の保護と研究の両立を目指しています。

施設の変更

しかしながら、老朽化や新たにオープンする海洋文化施設の影響を受けて、2023年3月における一般公開が終了しました。これに伴い、2023年度からは教育・研究施設としての在り方にシフトし、事前予約制による無料公開が実施されることになったのです。

部門別の概要

博物館は、水族館部門と科学博物館部門で構成されています。1階の水族館部門では、海洋生物の育成や繁殖に関する展示が行われており、来場者はさまざまな海洋生物を観察することができます。一方、2階の科学博物館部門は、その活動が2023年度以降は制限される予定です。

交通アクセス

博物館へのアクセスは、公共交通機関を利用する場合、JR東海道線の清水駅からしずてつジャストラインのバスに乗るのが便利です。車の場合は、東名高速道路の清水インターまたは静岡インターからアクセスできます。どちらの方法でも、館内に簡単に到着することができます。

まとめ

東海大学海洋科学博物館は、海洋科学に関する教育と研究を進める場として、また一般市民への啓蒙を目的とする貴重な施設です。今後もその使命を継承しつつ、新たな時代に対応した運営を行っていくことが期待されています。

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