東藤原駅

東藤原駅について

東藤原駅（ひがしふじわらえき）は、三重県いなべ市藤原町東禅寺に位置し、三岐鉄道三岐線の重要な駅です。この駅は、1931年に開業し、その後の発展を見守ってきました。ナンバリングはS13で、利用者数は少ないですが、特異な立場として貨物列車の運行扱いを行っています。

駅の歴史

東藤原駅は1931年7月23日に富田駅からの延伸により開業され、同年12月には西藤原駅への延伸が完了しました。2017年には新しい駅舎が建設され、駅の顔として生まれ変わりました。この開業から現在にかけて、様々な歴史的な出来事がここで刻まれてきたのです。

駅の構造

駅は島式ホームを1面2線持つ地上駅で、通常は利用者が少ないものの、貨物列車の運行があるため、日中は駅員が配置されています。特に、2024年現在は特殊勤務駅としての役割を果たしています。物の輸送に特化した駅として、駅の西側には数本の側線が整備されており、北側には太平洋セメント藤原工場への専用線も存在します。また、駅前にはかつて貨物列車で使用されていたホキ5700形貨車が保存されています。

のりば情報

案内上のホーム番号は割り当てられていません。下り線は上り線ホームへの入発車が可能で、貨物列車は主に下り線ホームを利用しています。

駅舎

駅舎は木造の2階建てで洋風のデザインが施されており、貨物列車の入換作業を行う作業員のための宿泊スペースも完備されています。

貨物輸送の現状

東藤原駅の貨物輸送は、特に太平洋セメント藤原工場に関連した業務が中心です。専用貨物列車が旧四日市港駅へセメントを運ぶほか、衣浦臨海鉄道との間で炭酸カルシウムやフライアッシュの輸送も行われています。以前は別の駅への貨物輸送も行われていましたが、いくつかは2000年代に廃止されてしまいました。

1985年の常備貨車のデータによると、様々な形状のセメント専用車両が配備されており、それぞれが特定の役割を果たしています。

利用状況

三重県統計書によれば、東藤原駅の1日の平均乗車人員は記録されていますが、日によって変動が大きい点が特徴です。要因として、天候や地域行事などが影響します。駅の利用状況は、年ごとに変化しており、特定の年度には多くの人々が訪れることもあります。

駅周辺の環境

駅の北側にはセメント工場が広がり、南側には地域住民が暮らす集落があります。駅の西側は山に囲まれており、ふもとの寺院や城跡は訪れる価値があります。駅近くには紫の滝もあり、訪問者にとっては自然の観光スポットとして人気です。ただし、駅周辺には橋が架かっておらず、迂回が必要なため、注意が必要です。

隣接する駅

東藤原駅は三岐鉄道の一部であり、隣接駅は伊勢治田駅（S12）と西野尻駅（S14）です。これにより、地域の交通網が整備されていることがわかります。

このように、東藤原駅は地域に根ざした歴史ある駅であり、今後もその役割を果たし続けることでしょう。

もう一度検索