松山中央商店街

松山中央商店街について

松山中央商店街（まつやまちゅうおうしょうてんがい）は、愛媛県松山市の中心地に位置し、大街道、銀天街、まつちかTOWNの三つの商業エリアから成り立っています。この商店街は、さまざまな店舗や飲食店が集まった活気ある場所であり、地域の人々にとって重要な交流の場となっています。また、2006年には「がんばる商店街77選」に選出され、その魅力が広く認められました。

大街道の特徴

大街道は、1丁目と2丁目がアーケード商店街となっており、特に1丁目には多くの魚屋が軒を連ねています。かつては「魚の棚」とも呼ばれ、地元の新鮮な魚を求める人々で賑わっていました。また、2丁目は1912年に松山の初の映画館が開館した場所でもあり、映画産業の中心地としての歴史があります。戦後には伊予鉄道城南線の複線化に伴い、松山のフラッグシップ商業エリアとなりました。

アーケード設置以前は、カラフルなアスファルトの舗装が施され、週末には歩行者専用の空間として利用されていました。現在は、ファッションや身の回りの品を扱う店舗のほか、遊技場やゲームセンターも点在しています。かつては多くの映画館があったものの、現在は「シネマサンシャイン大街道」という一館のみが営業中です。さらに、商店街の東側には「北京町」と呼ばれる飲食街が広がり、地元のグルメを楽しむことができます。

松山銀天街の魅力

次に紹介するのは銀天街です。この地域は、1888年に松山市駅（現松山市駅）が設置されて以来、多くのカフェや呉服店が立ち並ぶ賑やかなエリアへと発展を遂げました。戦争による影響で多くのカフェは食堂に変わりましたが、現在でも衣料品店や雑貨、化粧品店、飲食店など、多彩な店舗が揃っています。特に、毎年11月に行われるセールで賑わいを見せる4丁目周辺は、買い物客にとっての重要なスポットです。

銀天街はL字状の形状をしており、松山市駅へと通じる重要な動線となっています。商店街の天井にはスクリーンやプロジェクターが取り付けられ、イベントや情報発信の場としても活用されています。

まつちかTOWNの紹介

1971年に開業したまつちかTOWNは、四国初の近代的な地下街として注目を集めました。いよてつ高島屋との直結があり、地上の喧騒を避けてゆったりと買い物や食事を楽しむことができます。この地下街には「まつちかラーメンステーション」が登場し、様々な地域のラーメン店がそろっていましたが、2010年に閉店しています。開業初年度にはラーメンを45万食も提供したというエピソードがあり、その人気は一目瞭然です。

通行量と課題

松山中央商店街の通行量は2019年に約159,718人に達し、賑やかな商業エリアとしての人気の高さを示しています。一方で、空き店舗率は7.4%とやや高めであり、店舗の魅力を維持するための努力が求められます。また、自転車の通行マナーについても課題があり、商店街の中では自転車の走行や駐輪が禁止されていますが、これに従わない人も少なくありません。この問題に対処するため、警察や地域住民による啓発も行われています。

まとめ

松山中央商店街は、歴史ある商業エリアを持ちながら、地域の文化や交流の場としての役割も非常に大きいです。松山市を訪れる際には、是非立ち寄ってみてください。

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