松岡宗嗣

松岡宗嗣

松岡宗嗣（まつおか そうし、1994年 - ）は、日本のライター、講師、デザイナーであり、LGBT（セクシュアル・マイノリティ）に関する専門家として活動しています。当事者（ゲイ）としての経験を活かし、情報発信を行っています。

来歴

愛知県名古屋市に生まれ、父、母、姉、祖母の5人家族で育ちました。母親もNPO法人の代表を務めています。

セクシュアリティの自覚とカミングアウト

小学校高学年頃から自身が同性愛者（ゲイ）であることを自覚していましたが、家族には打ち明けられずにいました。中学時代には女性の恋人がいましたが、高校では自身のセクシュアリティを笑いのネタにするしかありませんでした。

愛知県立昭和高等学校卒業後、明治大学政治経済学部へ進学。大学入学後、周囲にカミングアウトし、SNSを通じて同性愛者の仲間と交流するようになりました。20歳の時、友人にカミングアウトしたことをきっかけに、両親にも打ち明けることができました。母親は後にメディアで、「親もロールモデルがいない。私たちの世代が、今の30代40代の子どもを育てる親たちのロールモデルになりたい」と語っています。

大学時代に出会ったパートナーと、現在は東京都内で暮らしています。しかし、同性カップルであることを理由に、不動産会社から差別的な対応を受け、物件探しに苦労した経験も持っています。

LGBTの普及啓発活動

大学のLGBTサークルに参加したことをきっかけに、東京レインボープライドに参加。2018年に明治大学を卒業後、一般社団法人fair（フェア）を設立し、代表理事に就任しました。

2019年にはLGBT法連合会とともに、メディア向けの「LGBT報道ガイドライン」を作成。2020年には神谷悠一との共著『LGBTとハラスメント』を執筆し、SOGIハラやアウティングなどの問題について解説しました。

2021年には、EU代表部主催のイベント「ジェンダー平等と若者世代」に参加し、自身の経験を踏まえ、マイノリティとしての視点と、マジョリティとしての特権性を意識した行動の重要性を訴えました。また、同年には厚生労働省で記者会見し、LGBT理解増進法案に対し、差別禁止の明記と実効性のある法律の制定を求めました。

現在は、LGBTに関する情報発信やキャンペーン、イベントや講演への出演、コンサルティング、ライター業など、多岐にわたる活動を展開しています。現代ビジネス、Yahoo!ニュース、ハフポスト、NewsPicks、東洋経済オンライン、PRESIDENT Online、文春オンライン、Forbes、wezzyなどの媒体に寄稿しています。

著書

『LGBTとハラスメント』集英社、2020年
『子どもを育てられるなんて思わなかった――LGBTQと｢伝統的な家族｣のこれから』山川出版社、2021年
『あいつゲイだって――アウティングはなぜ問題なのか？』柏書房、2021年

出演

ラジオ番組
ACTION（TBSラジオ、2020年8月7日）
テレビ番組
あさイチ（NHK総合、2016年1月6日）
AbemaPrime（AbemaTV、2020年2月17日）
ウェブ番組
ポリタスTV（YouTube）

外部リンク

一般社団法人fair（フェア）
松岡宗嗣 note
* 松岡宗嗣 (@ssimtok) - X（旧Twitter）

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