松戸市役所

松戸市役所：市民のための行政機関

松戸市役所は、千葉県松戸市に位置する地方公共団体です。市民生活のあらゆる側面を支える、重要な行政機関として機能しています。JR常磐線と新京成線の松戸駅東口から徒歩5分の場所に位置し、アクセスも良好です。

庁舎と組織

市役所は、1958年に建設された本館（地下1階、地上3階）と、1969年に建設された新館（地下1階、地上9階）からなります。老朽化が進む庁舎の建て替え問題は、現在も市議会と市当局の間で議論が続けられています。市当局は旧法務局・検察庁跡地への移転新築を提案していますが、市議会は現地建て替えを主張しており、今後の動向が注目されます。

市役所内には、様々な部署が設置され、市民サービスを提供しています。本館、議会棟、別館、そして新館には教育委員会や経済担当部などの重要な部署が配置されています。さらに、市民の利便性を高めるため、市内各地に支所や行政サービスセンターが設置されています。

行政サービスセンター（松戸駅舎内、2024年よりアトレ松戸内へ移転予定）
常盤平支所
小金支所
小金原支所
六実支所
馬橋支所
新松戸支所
矢切支所
東部支所

これらの支所や行政サービスセンターは、住民登録や各種証明書の発行など、市民生活に密着した業務を行っています。

すぐやる課：日本の地方自治体のモデル

松戸市役所には、日本で初めて設置された「すぐやる課」があります。1969年、当時第9代市長であった松本清氏の構想に基づき、「市役所は『市民に役立つ・役に立つ人がいる、所』」をモットーに設立されました。

当初は課長と職員1名という小さな部署でしたが、発足2日目には44件もの要望が寄せられ、すぐに増員されました。市民からの要望に迅速に対応する姿勢は高く評価され、その取り組みは全国の地方公共団体に広がり、多くの自治体で同様の部署が設置されるようになりました。現在も9名の職員で構成され、市民からの問い合わせや要望に対応しています。対応できない案件は関係部署に回付され、迅速な処理が徹底されています。

「すぐやる課」の取り組みは、数々の書籍にも取り上げられ、その活動は広く知られています。
樹林ゆう子『マツモトキヨシ伝 - すぐやる課を作った男』
鈴木喜代春『アイデアをいかした政治 - 松戸市役所すぐやる課』
大隈秀夫『松戸市すぐやる課 - 人間都市の発見』

さらに、コロムビアレコードからは「すぐやる課」を題材にしたレコードが発売され、1977年には臼井課長の一家をモデルにしたドラマ「すぐやる一家青春記」も制作されるなど、社会現象にもなりました。

まとめ

松戸市役所は、市民生活を支える重要な役割を担い、歴史と特色のある組織です。「すぐやる課」の取り組みは、日本の地方自治体のあり方を見つめ直す上で貴重な事例となっています。庁舎建て替え問題など、今後の課題も多いですが、市民にとってより良い行政サービスを提供するため、更なる発展が期待されます。

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