松本市立考古博物館

松本市立考古博物館

松本市立考古博物館は、長野県松本市中山に位置する博物館です。松本市立博物館の分館として、地域の考古学的な遺産を保存・展示し、教育普及活動を行っています。

歴史

博物館の前身は、1931年に中山尋常高等小学校に創設された中山考古館です。この考古館を発展的に解消し、1986年に現在の場所に移転・開館しました。2003年には改修工事が行われ、展示内容の充実が図られました。

主な展示品

博物館の主な展示品は、弘法山古墳や中山遺跡、そして市内内田のエリ穴遺跡から出土したものです。これらの出土品を通じて、松本地域の縄文時代から古墳時代にかけての歴史を辿ることができます。

縄文時代の土器: 約12,000年前から2,300年前の土器が展示されています。縄文人の生活や文化を知る上で貴重な資料です。
弥生時代の土器: 針塚遺跡から出土した遠賀川式土器など、約2,300年前から1,700年前の弥生時代の土器が展示されています。
古墳時代の副葬品: 約1,700年前から1,300年前の古墳から出土した副葬品が展示され、当時の社会構造や信仰を知る手がかりとなります。

その他の活動

博物館では、地元の小学生などを対象とした体験学習も実施しており、地域の子どもたちが郷土の歴史を学ぶ機会を提供しています。過去には、敷地内の竪穴建物が放火により焼失するという事件も発生しましたが、現在は再建に向けて取り組んでいます。

利用案内

開館時間: 9:00～17:00（入館は16:30まで）
休館日: 毎週月曜日、年末年始
観覧料:
大人：200円
中学生以下：無料
障害者およびその介助者（1名）：無料

交通アクセス

バス: バスターミナル北バス停から路線バス中山線に乗車し、中山霊園口バス停下車後、徒歩約3分です。
松本電鉄バス中山線は2017年1月6日に廃止されましたが、代替交通として松本市や地元町会等により、新しいバス路線「中山線」が運行されています。
タクシー: 松本バスターミナルから松本電鉄バス寿台線・松原線・内田線に乗車し、白川バス停または棚峯バス停で下車後、タクシーで約10分です。
自動車: 長野自動車道松本ICから約30分です。

まとめ

松本市立考古博物館は、松本地域の歴史と文化を深く理解する上で、欠かすことのできない施設です。縄文時代から古墳時代にかけての貴重な出土品を通じて、古代の人々の生活や文化に触れることができます。地域の方々だけでなく、歴史や文化に興味のある方にとっても、訪れる価値のある場所です。

外部リンク

松本市立考古博物館（松本市のサイト）
* 松本市立考古博物館（松本まるごと博物館）

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