柴又駅

柴又駅について

概要

柴又駅（しばまたえき）は、東京都葛飾区柴又四丁目に位置している京成電鉄金町線の駅です。この駅は、駅番号で言うとKS50に該当します。周辺地域は、著名な映画『男はつらいよ』の舞台としても知られており、多くの観光客が訪れています。

歴史

柴又駅は1899年に、帝釈人車鉄道の駅として開業しました。1912年には京成電気軌道の駅としても機能するようになり、当初はこの路線の終点でした。その後、1913年には京成電気軌道の金町駅へ延伸され、中間駅となりました。1945年に社名が変更され、正式に京成電鉄の駅としても認識されるようになりました。

1997年には「関東の駅百選」に選出され、人気の観光地であるため、その理由として映画『男はつらいよ』の雰囲気を考慮した和風の駅舎が挙げられました。2010年には線路の一部が単線並列に切り替えられ、2021年には駅前に商業施設が一部オープンしました。また、過去には松戸支線の免許取得の試みもありましたが、計画は進まずに失効しています。

駅の構造

柴又駅は相対式ホームが2面2線の構成で、地上駅となっています。ホームの有効長は6両で、従来は複線でしたが、2010年からは単線並列に変更され、ほとんどの時間帯で列車の交互運行が可能になりました。駅舎は京成高砂方面のホーム側にあり、改装時に映画監督の山田洋次の意見を取り入れた純和風のデザインが特徴です。混雑時には臨時の改札口や出札口が設けられ、訪れる人々を迎えています。

利用状況

2023年度のデータでは、柴又駅の1日平均乗降人員は8,453人で、69駅中40位に位置しています。この数字は近年も多くの利用があることを示しています。

周辺の見どころ

柴又駅の周りは、『男はつらいよ』の舞台として有名です。駅前には、映画の主役である車寅次郎（渥美清）の銅像が立っています。銅像は1999年に建てられ、シリーズが終了したことを受けての記念です。さらに、柴又帝釈天への参道も駅前からアクセスが良く、初詣や花火大会の際には賑わいを見せます。観光地としての魅力を高めるため、葛飾区は寅さん記念館や山田洋次ミュージアムも設置しています。

また、周辺には多くの観光スポットが点在し、葛飾納涼花火大会の会場にも近接していますので、観光客はもちろんですが、地元住民にとっても重要な駅となっています。このように、柴又駅は地域の文化や観光にとって欠かせない存在であり続けています。

交通の便

駅周辺は住宅密集地であるため、普段から多くの人が行き交います。並行して多くの路線バスも運行しており、周辺エリアへのアクセスも便利です。駅名は、プラットホーム上では「柴又」と表示される一方で、駅舎の上部には「叉」という字が使われるなど、興味深い点も見受けられます。

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